見出し画像

お別れだから、おデートはしない

こんにちは、日本枝もの普及協会(そんなもんナイ)会長の秋峰です

みなわん、今日もごきげんよう


1月から4月上旬くらいまでは『春の花木かぼく』といって花が咲く枝ものが大量に出回ります

と、いいたいところなのですが、コロナが始まる少しくらい前から徐々に枝ものが減り始めました

そして、このコロナ禍で本気で枝ものが花屋にナイ!

ないったらないのよ~~ p(T.T

いや、今時期なら桃とかはあるし、桜なんてわかりやすいものはあるけれど、一般的な方々にはお馴染みじゃない、大ぶりな枝ものは姿を消している

物忘れ大魔王なので、自分がいけたものはメモするようにしているんだけど、そのメモを確認したところ何年もいけていない枝ものがゴロゴロ出てきちゃった

落とした小さな小枝も醤油さしに挿して楽しむ

そのなかでも『マンサク』
これはびっくりするくらい何年もいけていない、お会いしていない

確認のため、いきつけの花屋数軒に尋ねてみたところ

「あぁ、しばらく見たことないですね~」

ひーえー!でございます

どどど、どうしよう

稽古前夜、手入れして出番を待つ

ここで奥の手ネットで検索したところ、仰天のお値段だけど取り寄せができることが発覚した

お値段的にお弟子さんには申し訳ないけれど、稽古で使ってもらおうと決意
(決意するのはお弟子さんたち)

いけばなを習っていたとしても2度と手に取ることができないかもしれない花材なのだから、、、

稽古日の朝

マンサクは『まず、咲く』だからマンサク、春を一番に告げる花

そして、なんとも言えない独特の香りがする

稽古日の朝、へなうさ工房はこの独特の香りで満ちた

大きく深呼吸して思う存分その香りを楽しんでお弟子さんを待った


**-----*---**-----*---
2度と手にできる可能性はないのであれば、稽古する必要ない、そう思う方も多いだろう

けれど、わたしは思う

2度と手にできないからこそ、最後と心込めて、願いを込めて、魂込めていけて欲しいの

基本のカタチ
自由にのびのび

好きな人とどうしても分かれなくちゃいけなくなったとき

もう、2度と会えないんだから思い出は作らない

なのか

もう、2度と会わないんだから最後に思い出を作ろう

なのか


秋峰先生は、未練がましいところもあったりするのだ




いいなと思ったら応援しよう!