私はひとりだけど、本当のひとりになんかならない

2月は泣きたい。

2月だけじゃないけれど
想い入れがある事が蘇ってくる
そんな事がある2月。

確かに体調も良くなかった。
この季節にありがちな
喉の痛みやら腹痛やら頭痛やら眩暈やら
そんな事も疲れからと思い込ませて
やり過ごせるなら、そうしたいと
思って来たけれど
自分への嘘つきもここまで。

泣こうと思っても泣けない。
感情が喉まで来ているのに
涙はそこまで溢れているのに
上手く泣く事が出来ない。
それはプールでバタ足しても
ちっとも進まないのと同じで
前にも後ろにも進まないから
どうしようもなくて、
その場に立ち尽くすしか無いのと同じ。

自分に嘘ばかりついていると
こうなるよと痛い程経験してきたのに
同じ事を堂々巡る、少しも学んでいない自分。

頑張らなくてはと自らに火を付けて
焚き付け燃やしているけれど
時々ふと、あの安らぎが恋しくて仕方ない。

母でもない、
娘でもない
どこに属している私でなく
ただ私でいる事が出来た時間と
それを共有した人が恋しくて仕方ない。

プールの中に立ち尽くしたままの私は
どうしたら良いのか分からない。
ただハッキリと分かるのは
もうその時には戻れないと言う事だけ。

その事実は時に私を残酷に切り刻む。
どれだけの物を持って来ても
その痛みからは逃げる事が出来ない。

『俺といると泣いてばかりだな』
そう言っては抱きしめてくれた。

そうじゃない。
確かにたくさん沢山泣いた。
悲しい涙もあったし怒りの涙もあったし
嬉しい涙もあった。
泣きたい時に涙が出るのって
考えなくても当たり前かと思っていたけど
そうじゃ無いんだね。

どうしても泣きたくて仕方がなくて
あの歌を聴いた。

貴方も私も
夜空一面、数多に輝く星の１つでしかなくて
それが消えてしまっても
誰も
世界も
なんも変わりはしない。
夜空も星も、変わりなくそこにある。

『お前は本当にこの先1人になる事は無い』って
呪文みたいな事言っていたよね。
その時は笑って、何だそれって聞いたけど
今の私にはその言葉の意味が分かる。

私は1人になったんだよ。
ずっと1人だった。
大切なものを、もう持つのは嫌だと
そう思ったけれど
今の私には
また、数えきれないほどの大切なものがある。
それを私は後悔はしていない。
それも私が選んだ事だから。
でも失った事の事実は何を得ても変わらない。

気が付けばまた
プールの中に立ち尽くしている私がいる様に。

でも、もし今後
失う事があったとしても
私は1人にはならない。
あなたが言った言葉を、そうだと思うから。

目に見えるものだけが世界じゃ無い。
私の中には私を作り上げてきた多くの人が居る。
誰が欠けても私が私で成り立つ事が無かった。

そう思ったら涙が出た。
悲しさと感謝の涙。
あなたの姓で生きていく人生を
思い切り謳歌します。
妻にしてくれてありがとう。

この姓で生きていく母を認めてくれて
受け入れてくれた事の大きさを改めて感じます。
2人の母にしてくれてありがとう。

型破りかもしれないけれど
それを誰かの糧にしたいと思い生きている今、
どの路も必要だったんだと
胸を張って生きていきます。
私が私で本当にありがとう。

#コーチング #レジリエンス#海外留学#バイリンガル#パニック障害#福祉の世界#拒食症#シングルマザー#子育て#世界ひとり旅#ヒッチハイク#保護犬のいる生活