大学院のレポート一本目
入学前のパンフレットを見てたいとき、「カウンセリング」が、まさに私にはこの科目がドンピシャだと思っていた。しかし、シラバスと資料集を持て打ちのめされる。完全に臨床心理士に近い内容だ。つまり臨床経験のない人には非常にハードルが高い。まず「信頼区間」につまづく。統計学の知識もなかった私には、資料集の1ページを読むだけで終わる日があるほどに専門用語が飛び交っている。しかもこの科目、スクーリングがない。つまり5回のレポートで単位認定される。
生みの苦しみで数か月をかけて一本目。正直、かなりのエネルギーをかけたので、出来栄えが悪くても落ちることはないだろうというレベルにまではして提出。何とか合格はしたものの、本当にスレスレの点数。引用ルールなどアカデミックな基本的なことへの指摘が厳しい。次回同じことになると不合格になるのだろうと感じるほどに酷いレポートだった。
しかし、この科目には不思議なちからがあった。5回を出し切る頃には、学習スケジュールのコントロールが身に付き、レポートの作成方法が自然と理解できていくのだ。先生の厳しい指摘と心のこもった励ましのコメントで何とか5回提出できた。点数は厳しかったです。しかし、これが修論作成の際、本当に役立つということが後でわかるのだ。(つづく)