見出し画像

機能的なカラダづくりのカギ!! 『筋膜』を知って動きを鍛えよう。

こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。

今回は、『機能的に動けるカラダ』づくりに欠かせない『筋膜』について書きたいとおもいます。


筋膜とは?

筋膜とは、『Fascia(ファシア)』の和訳となり、『シーツのような薄い膜』を意味します。

これはなんと、全身で細胞の『核』までつながり、カラダを内側から支えているため、
『第2の骨格』とも言われるほど重要な組織となっています。

全身に張り巡らされたその特徴は『ボディスーツ』とも形容されます。

筋膜(第2の骨格、ボディースーツ)

筋膜は、カラダを内側から支える『支持機能』だけでなく、各筋肉が発揮した『力を伝達』していく重要な機能もあります。

野球のピッチャーがボールを投げるとき、
踏み出した足からの力が体幹を通じ、腕、最後は指先に力が伝わっていきます。

これは個々の筋肉が発揮した力が、筋膜によってうまく伝えらることにより大きな力が発揮出来ているのです。

筋膜が力を効率的に伝える働きをする。

近年の研究では、筋膜には赤筋(遅筋)の10倍高い感覚受容器が存在することや、
個々の筋肉の細かい動作制御を筋膜がおこない、全体としてまとめ役になっていることなども分かってきています。

筋膜の構造は?

筋膜は『膠原線維』と『弾性線維』という2つの繊維が絡み合った構造をしています。

『膠原線維』は、筋膜の80%を占め、
『タイプ1コラーゲンタンパク質』が主成分となり、筋膜の強さを保っています。

『弾性線維』は、伸縮性があり、形状記憶の作用があります。
筋膜の健康にはコラーゲンの摂取も必要だと分かりますね!

これら筋膜が、『テンセグリティ構造』というドームの建設などにも使われる強い構造をつくり、カラダの支持をしています。

筋肉にも筋膜にも、コラーゲン摂取は有効。


筋膜の『連結』は12パターンある

筋膜の連結パターンは、全身で12パターンあるとされています。

たとえば、カラダの後面にある筋膜の連結パターン『スーパーフィシャル・バックライン』は、
眉の上『眉上弓』➜後頭部➜背中➜ももの裏➜ふくらはぎ➜足の裏の筋肉を通り『趾骨の底面』
まで、
筋膜のつながりがあります。

この筋膜の連結により、このライン上の筋肉の個々のパワーが隣接する筋肉に次々と伝えられ、効率的に大きな力の発揮が可能になります。

逆にこのライン上のどこかに問題があれば、この力の伝達力は弱くなります。

『猫背』などになるのも、このラインが弱化し、カラダを支えられなくなっていることが原因にもなります。

赤ちゃんは、そもそも筋肉が未発達のため立つことが出来ませんが、そのうちこのライン上の筋肉が発達し、筋膜の連結によりしっかり立てるようになります。

しかし年をとり、このラインが弱くなると腰が曲がり、やがて立てなくなるのです。

筋膜連結の弱化が猫背の原因に。


筋膜の連結をトレーニングに生かす

これが分かれば、トレーニングやストレッチなどカラダのケアも、筋膜の連結に沿って行なうことが有効であると分かります。

サッカー選手が強いシュートを蹴るときは、
大胸筋➜腹直筋・外腹斜筋➜恥骨➜反対側の長内転筋
という具合に筋膜の連結をうまく使って蹴っています。

ファンクショナルラインをうまく使うサッカー選手


特にアスリートやカラダの機能改善のお客様には、できる限り筋膜の流れに沿ったトレーニングをおこなっています。

また、ストレッチなども筋膜の流れに沿って行うとより効果的です。
たとえば、ももの裏を伸ばすなら、ふくらはぎも同時に伸ばす、
『ヨガのダウンドッグのポーズ』のほうがより効果的。

ダウンドッグのポーズ

前屈で伸ばす場合も『足底背屈板』に乗っておこなった方が、より背面の筋膜全体が伸びて効果的です。


機能的なカラダづくりに、ぜひ『筋膜』へのアプローチも取り入れてみてください。


この記事が『参考になった!』と思った方は、『スキ』&『フォロー』で応援していただけると更新の励みになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?