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目的にあってる? 動きのパフォーマンスを落とす2つの筋トレ
はじめに
こんにちは!動ける身体をつくるパーソナルトレーナーの坂下です!
今回のテーマは
やればやるほど動きのパフォーマンスを落としてしまう筋トレ
についてです。
トレーニングの方法については、様々なものがありますが、
個人の目的に合ったトレーニングを選択していないと、目的とは違った身体を作ってしまう
という、注意していただきたいポイントです。
あなたの筋トレの目的は?
皆さまにとって筋力トレーニングをする目的は何でしょうか?
・とにかく胸板を厚くしたい
・ヒップアップしたい
・二の腕を引き締めたい
などのボディメイク目的もあれば、
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スポーツでのパワーやスピードをつけるため
![](https://assets.st-note.com/img/1696846096825-64MEEGCQ0v.png?width=1200)
カラダの機能向上や健康のため
![](https://assets.st-note.com/img/1696846428709-PidUw5xOvJ.png?width=1200)
いろんな目的があると思いますが、
特に、身体の動きを良くしたいというスポーツの競技力アップや、カラダの機能向上の目的など、動きのパフォーマンス向上の目的がある場合、注意していただきたいトレーニング方法があります。
動きのパフォーマンスを落としてしまう筋トレ
①単関節運動での筋トレ
②ターゲットの筋肉を意識する筋トレ
①単関節運動での筋トレ
1つの関節しか動かさない筋トレという意味です。
たとえば、他の関節を動かさないように膝を曲げ伸ばしする動き、筋トレ種目でいえば
『レッグカール』『レッグエクステンション』
などのトレーニングです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1696838950828-fF2lIua8Jq.png?width=1200)
1つの関節の動きしかなく、カンタンなので1つの筋肉を発達させるだけの目的であれば効果的です。
しかし、他を固定し1つの関節のみ動かすことなど、スポーツはもちろん日常的な動作にもほぼありません。
カラダは複数の筋肉や関節、筋膜などが協調し合って動くのが自然で、それにより大きな力を効率よく発揮します。
単関節運動による筋トレで日常的に鍛えてしまうと、その部分の筋肉はついたとしても、
他の筋肉と連動して動くことがとても苦手になり、動きのパフォーマンスは大きく下がることになります。
例 100m走
速く走るためには、脚を後ろに蹴るための腿の裏の筋肉『ハムストリングス』のパワーが必要です。オリンピックのスプリンターは、強力なハムストリングスで脚を後ろに蹴りだし、とんでもないスピードで走ります。
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ここで強靭なハムストリングスを作ろうと、
膝の曲げ伸ばしのみで鍛える『レッグカール』ばかりで鍛えてしまうと、股関節との連動がないままハムストリングスを鍛えてしまうことになります。(主に大腿二頭筋短頭)
つまり股関節の動きがないまま膝を強く曲げる、という動きのクセが強くなり、
走り方が悪くなったりケガをするなど、動きのパフォーマンスダウンにつながってしまうのです。(実際にそういった例は多くあります)
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日常的な動きについても同様に、動きの質は下がってしまいます。
②ターゲットの筋肉を意識する筋トレ
『使っている筋肉を意識出来てますか??』
一般的に、筋トレではターゲットとなる筋肉だけをしっかり意識しましょうと言われることが多いです。
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しかし、これも動きのパフォーマンスについては落とすことになります。
ターゲットとする筋肉の発達だけを考えると良いのかもしれませんが、
単関節運動と同じく、これも1つの筋肉だけに意識を向けるクセをつけることになり、他の筋肉と連動が悪くなります。
例 テニスのフォアハンド
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主な動きは、腕を外から内に水平に閉じる水平屈曲という動きで、主に筋力を発揮するのは胸の筋肉、大胸筋になります。
身体の自然な動きの中で、他の筋肉との連動により最終的に大胸筋が収縮し強いスイングをすることが可能になります。
しかし特定の筋肉、大胸筋を強く意識するクセをつけていると、大胸筋だけが力みすぎて筋肉の連動が悪くなり、強いスイングはできず疲れるのも早くなります。
以上2つの筋トレをやりすぎると動きのパフォーマンスを落としやすく、
スポーツのパワーやスピードアップ、動きやすい身体づくり、疲れにくい身体づくりとはベクトルが真逆になってしまいます。
(私も現役時代このような筋トレをガンガンやりました(-_-;))
まとめ
動きのパフォーマンスを向上させる目的があるなら、筋トレでは
●正しい動作や動かす順番、固定しておく筋肉に意識をおく
●複数の関節を動かす種目(多関節運動)を選ぶ
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これらが意識出来ていれば、動きのパフォーマンスを落とさず自然にターゲットの筋肉も鍛えられます。
トレーニングをする際は、
目的をはっきりさせ、その目的に合ったトレーニング方法を選び、ぜひ目的を達成してください!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!