カルシウム豊富で筋肉を増やす、、それでも牛乳はおすすめしない!!(前編)
こんにちは!動ける&健康な身体をつくるトレーナー、坂下です!
はじめに
以前の投稿で、乳製品や小麦食品が日本に広まった食の歴史について書かせていただきました。
また牛乳由来のプロテインには危険性がある、という内容についても書きました。
当然、原材料の牛乳にも様々なデメリットがあります。
今回は、
牛乳(乳製品)が健康に悪いといわれる理由について書きたいと思います。
日本の厚生労働省は何と言っているのか?
国が推奨する、1日に何をどれだけ食べたらよいかを表す『食事バランスガイド』によると、
主食・主菜・副菜・果物に加えて、
牛乳・乳製品を2SV(牛乳なら1本程度)摂るよう推奨しています。
(※サービングとは食事の提供量の単位)
多くの方にとって、学生時代の給食にも当たり前に出てきたと思いますし、『牛乳を飲まなきゃ大きくなれないよ!』と言われて育ってきたのではないでしょうか!?
嫌いなのに無理に飲んでる友達もいました。
テレビなどでもいわれているように、
カルシウムやたんぱく質豊富な『完全栄養食品』という良いイメージがあるのではないでしょうか?
牛乳を避けるようになったきっかけ
私も特に牛乳は好きではなかったですが、昔はカラダを大きく強くするため、牛乳や飲むヨーグルトにプロテインパウダーを混ぜ毎日飲んでいましたし、特に悪い身体の反応に気づいたわけでもなかったです。
しかし、20年前に読んだ本に牛乳の危険性が書かれていたのをきっかけに、あらためて牛乳について勉強するようになりました。
そして、牛乳の多くのデメリットを知りました。
それ以来、メリット&デメリットを理解したうえで、牛乳は一切飲まなくなり、ヨーグルトやチーズなどの乳製品の摂取にも気をつけるようになったのです。
牛乳(乳製品)のデメリット
①骨が弱くなる
牛乳(乳製品)で骨が弱くなるという研究や調査は世界に多く存在します。
(日本でも『我が国の大規模調査による大腿骨頚部骨折の症例対照研究』などがある。)
牛乳はカルシウムが豊富で、吸収が良すぎます。
『じゃあなんで弱くなるの!?』
とツッコまれるかもしれませんが、これは人間に備わる『ホメオスタシス(恒常性)』のせいです。
ホメオスタシスとは、人間の身体の状態を一定に保とうとする性質のことで、体温や心拍数などがこれにあたります。
牛乳は血中カルシウム濃度を一気に上げてしまうため、ホメオスタシスにより急いでカルシウムをカラダから捨てようとします。
しかも牛乳は酸性食品なので、酸性になりすぎた血液を急いで中和しようとします。
そこで、増えた分だけ捨ることができれば問題はないのですが、そんなにうまくいきません。
このとき、骨からもカルシウムやマグネシウムとりだして中和しようとして骨からミネラル分を取りだし(脱灰)、増えた分より余計にカラダからこれらのミネラルを捨ててしまいます。
こうして血中カルシウム濃度を急激に上げれば上げるほど、骨からカルシウムが出ていくことになり、骨はどんどん弱くなります。
ちなみに、もっとも酪農が盛んで牛乳をよく飲んでいる北欧の国は、日本の数倍の骨折率となっています。
糖分でもカルシウムでも、水や酸素でさえ一気にカラダに取りこむとカラダがおかしくなり、死ぬことさえあります。
お金でさえ、宝くじが当たったら人生おかしくなるっていいますよね?!(笑)
②発がんの恐れ
乳製品を摂ることにより、カラダに『IGF-1(インスリン様成長因子)』が増えることが研究により報告されています。
IGF-1には細胞の成長促進作用があります。
子牛は年間70〜80kgという驚異的な成長をしますが、これはこの強烈なIGF-1によるもので、これにより牛乳を飲むと大きくなると言われます。
細胞分裂を強烈に刺激することは、筋肉の細胞分裂を刺激し筋肉が増えることも期待できますが、同時に『がん細胞の分裂も刺激』する恐れがあるということです。
牛乳は、乳児(しかも牛の)の成長のための細胞分裂を刺激するものであり、離乳期を過ぎた人間が牛乳によりIGF-1を増やすことには、大きな危険性があります。
さらに女性ホルモンや成長ホルモンを注射された乳牛の牛乳の摂取は、特に性ホルモン系のがんリスクを高めるとされ、
特に、輸入される乳製品(アメリカ)のバター、チーズ、ヨーグルトなどには注意が必要です。
(EU諸国、カナダでは成長ホルモン剤を使用したアメリカ肉の輸入を一切認めていない)
世界的に有力な医学雑誌の発表
『ランセット』➜閉経前女性IGF-1濃度が最も高いグループの乳がんリスクが7倍に増加
『サイエンス』➜男性IGF-1濃度が最も高いグループの前立腺がんリスクが4倍に増加
次回へつづきます。
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