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中間報告的な話を・・(以下省略)の続き の続き~いびきと枕と睡眠と私

「いびき」って、どうして「掻く」という言い方をするのかご存じですか?
辞書によると、「掻く」という表現には「あまり好ましくないものを表面にだす」という意味があるそうです。
「汗を掻く」とか「恥を掻く」とか、そういえばそんな時にも「掻く」を使います。
でも「恥」はともかく、「汗」も「いびき」も体からの大事な反応やサインの一つ。好ましくないなんて邪険にせずしっかりと向き合って見直せば、快適な環境が手に入る絶好のチャンス。
良質な睡眠は何より、健康な心と体を養うのですから。


さて。
甲状腺の不具合により長年服用してきた薬をやめると決断したものの、ちょっとした体調の変化や小さな症状にも再発の兆候ではないかと敏感になり、のどの周りに腫れはないかとチェックする日々。
そして鏡にうつった自分の首の太さと、自らのいびきの音に愕然とした前回。
さらに続きます。



前回の記事の中にも書いたが、最近何かにつけて考えていることがある。
それは、大抵の身体の不具合は 筋拘縮の蓄積 が原因なのではないかということ。
筋拘縮、つまり筋肉が硬くなることで血行が悪くなり、冷えて血流が滞ることで筋肉が硬くなるというスパイラル。
筋肉とは内臓を動かすポンプ(動力)の役割を担うため、その筋肉が硬くなれば当然臓器に備わる機能が発揮できなくなるばかりか、その周りの組織をも圧迫すれば、周辺臓器の機能も阻害することになる。それらの積み重ねが極まることで各部位が病変した結果、病名を下されるような事態になるのではないか、ということ。

例えば、私が長年付き合ってきた甲状腺の機能障害を考えてみる。
現在名前が付けられている他のポピュラーな病と同様に、一般的にはその原因は不明といわれている。
甲状腺とは、喉の気管を囲むように存在している器官だ。
もし仮に、この甲状腺を取り囲んでいるのどや首周りの筋肉に冷えやコリ炎症等が積み重なり、内側を圧迫するほど固く縮こまってしまっていたならばどうなるか。
上記のように考えれば、その後の道筋は案外簡単に予想がついてしまうし、まして首肩まわりに筋肉の冷えコリ炎症が起きる過程など、もっと簡単に想像出来はしまいか。

もちろん自身が最初に発症した時の直接の原因はわからない。いくつもの要因が重なったものであろうし、私には想像が及ばないところに本質があるのかもしれない。
しかし、すべての大きな病の原因がいくつかの問題の積み重ねで出来ているのだとしたら、その一つ一つは実はとても単純で小さく、誰にでも治すことが出来るものかもしれない。そして一つでも多く問題はつぶしておくのが得策だろう。



自分史上二度目のイビキを観測した私は考えた。
なぜ、イビキ?
確かに近ごろ首がガチガチなようには見えたが気道を圧迫するほどではないと思っていた。
状況を確かめようと、目が覚めた状態でわざとイビキ音を出そうとしても、意外と出来ないものである。だが何度か体勢を変えているうちに、首に角度がつくことで喉がしまりイビキ音が発生することがわかってきた。

頭の位置が高くなると気道が狭くなるようで・・


枕が頭の位置を上げ、そのせいで喉が圧迫されるというのなら、枕を低くすれば良いじゃない。ということで、見直したのが「まくら」。
以前より高さのある枕では頭痛肩こりなど数々の経験があり苦手だと思ってはいた。しかし中々合う枕は見つけられず、未だ「まくら難民」の自覚はあった。
その日ネットで色々検索をして、とりあえず「タオル枕」というのを試してみることにした。
タオル枕とは、厚手のタオルの片側をクルクル巻いて首の下へ入れるもので、頭の下には折ったタオル2~3枚の厚みしかない。
要するに頭を高くするものではなく、首を支えるための枕だ。

頭が水平で首に角度がつかない


やってみて気付いたが、自分はなぜ今まで枕で頭を持ち上げていたのだろうか、というくらいこの体勢がしっくりときた。
それと並行して、首周りの緊張をほぐしリラックスさせるべく、朝は薬草茶を飲み夜は入浴やマッサージを取り入れることも心がけた。

思えば子供の頃はとんでもなく寝相が悪かった。
いつの間にか布団から転がり落ちていたり頭の位置が180度回転していたり、枕なんてまともに頭の下にあったためしがなかったにも関わらず、大人になるとどうして寝返りすらうたなくなるのだろう。最近では寝た時とほぼ同じ場所で朝を迎えることがほとんどだった。
ところが。
枕をただのタオルに変えた途端、頭にフィットすることがなくなったせいで開放的になったのか、朝起きるとタオルはくちゃくちゃだし頭の位置はずれている。寝返りと言えるのかわからないが、とにかく寝ている間にゴロゴロ動いているようで、しばらくすると枕をして寝る意味が全くないことに気付き、最終的にはタオル枕もやめてしまった。

そういえば私は、元々「板の間」でも寝れる体質だった。

お高い枕を買うもたった一晩で首がガチガチになった思い出の「まくら難民」時代。
今にして思えば、あれは一体何だったのだろうか・・<つづく>

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