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今朝の畑
今朝は母と畑へ。枯れた葉を取る、といった手入れとカブや大根、白菜の収穫をしようとのことだった。
私と弟が家を出てから、父と母はセカンドライフと言わんばかりに料理やお出かけなど2人で楽しんでいるが、畑もその1つ。畑を借りてから季節の野菜を作っては、やっぱり2人じゃ食べ切れなくて私たち姉弟に送るだけでなく近所や仕事場でも配っているらしい(結構好評だと聞く)。
畑に行くのは久々だった。凝り性の父が主に手入れしているからか、いつ見ても小綺麗。前述の野菜以外にもキャベツやサニーレタスなどが植わっていた。
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さて収穫…といきたかったが、ここでとあることに気付いてしまう。ブロッコリーの葉が異様に削れ、葉脈だけが残っているような状態になってしまっていたのだ。
「なんかこんなになってるけど、いつからなん?」
「えっなんでこんなになってるの…??」
母の方が困惑していた。どうやらここ数日畑を見に行けていなかった間に、何者かに葉を食べられてしまったらしい。
多分虫かな…?ということで残っている葉を裏返したりするものの、犯人のものと思われる大きなフンしか見当たらない。母が写真を撮り、仕事に出ている父にメッセージを送ると、しばらくして父から電話が。
電話を切った母に、やっぱり虫?と問うと衝撃の一言。
「虫じゃなくて鳥やって……」
鳥!?と思わず大きな声が出てしまった。鳥が葉を食べるなんて全く知らなかったし、思っても見なかった。というか、鳥がブロッコリーの葉を食べているところが想像できない…。どうやら、冬で食べ物が少ない中栄養を得るために鳥が葉を食べることがあるらしい。確かに、よく見ると畑の北方に小さな羽がたくさん落ちていた。元々ブロッコリーの近くにあったのだろうが、風で飛ばされたのかもしれない。
とりあえず何か対策をせねば。母と一旦家に戻り、目の細かい網を持ち出した。畑にある支柱に網をくくりつけ、これ以上食べられないようにしてみる。
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今年はブロッコリーの成長が遅く、食用となる部分はまだ鳥に食べられてはいなかった。不幸中の幸いではあったかもしれない。鳥が食べ物を求める気持ちもわかるけど、こればかりは譲れない。
午後から母も仕事があったため、今回は野菜の収穫までは行き着かなかった。けれど、久々に土に触れて確かに癒やされたなと感じたし、全く知らなかった知識を得ることができたのは興味深かった。たまにはこういうのもいいなと思った。