君の名は
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北海道の植物図鑑を、入手しなければいけないかしらと、最近、中空をそんな心がふわりふわり、最初は名前は人間様が勝手に付けた名前でしょう。
此処に咲いているだけでいいではないですか~と思っていた。
何故名前が必要なんだろう、存在する、目に見えない全てに名前はつけられて、伝達する為の名前で宇宙の砂粒にしか見えない星に迄ついている名前。
困ったわ、君の名は全然分からないないわ。
バックは葡萄の葉、黄色の小さな花は、こちらも子供の頃から泥棒と呼んでいた。
種は直ぐ衣服や動物の毛にひっつき運ばれて芽を出す、種は5ミリ程で短い足のクラゲみたいな形をしている。
猫の身体に付いているのをよく取っていた、毛に絡まり中々取れず猫が嫌がり、もうやめてと私の手を払い除けた事を思い出す。
黄色の花を引き立てている、スプレーのような花は、柔らかいレモンイエローで5ミリ程、顔を近づけて良~く見つめないと一つの花の形が分からない、この植物も君の名は ? 教えてくださいませと花に語りかけたい。
切り取られた風景はイラスト、写真にすると魅力が伝わるわね~水彩画にすると難しそう、マスキング液を用いると白い花の部分は出来るとしても、この絵から私は何を伝えたいのか ? 自問自答してしまった。
だだの綺麗な絵を描いてどうするの ¿ そんなにたいした絵も描けないのにと写メをしながら一人一番良い角度は ? 等と思いながらウロウロ舗装道路の上。
朝5時頃のミルクロードはまずまず車は走らない、年に4~5回すれ違う位、それが怖い、車は来ないと言う心が油断を作り、走る基本を置き去りにしてしまう。
あっウインカー忘れた、中央線に寄り過ぎて車に叱られるピピッ、ピピッ、路肩により過ぎてもピピッピピッ、最近の車はうるさい、ウインカー上げるとカッチカチ、静寂の世界に鳴り響く機械音、私は走りながら頻繁にストーリーや文章を頭の中で捏ねくり回している、音は邪魔をしてくる、今いい所だったのに〜飛んでしまったとかね。
年に数回すれ違う車に驚く、車が来た~と目を広げていると、対向車の人も対向車に驚き、目を見張っている。
車が走る道路だものお互いに、驚く事なのか ?
と苦笑いする時がある。
そんなのどかな田舎道の両脇の路肩には、秋になり木々の葉が落ち葉となるまで、次から次へ小さな花が咲き、種になり来年へ命を繋ごうとしている。
たくましい植物達の種の行方を想像しながら、雪が降り出すまで楽しませて貰う事にするわ。