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あなたは悪くない。自分を責めないで。大抵、宇宙のせいなんだ


運の悪い事ばかり続くと、ついつい自分を責めてしまう。


悪運マスターの私は、不運の30年間を生きてきた。

いつも、
巧妙に仕組まれたかのように、
絶妙なタイミングで、
悪い状況が完璧にセッティングされており、
吸い寄せられるように、悪い方を選択してしまう。

短絡的に決めず、慎重に、慎重に熟考を重ねたとしても、見事なまでに悲劇に結実するのであった。



『悲劇の脚本』


東京 麻布のさいとうクリニック(家族機能研究所)は、アダルトチルドレン問題に真っ向から取り組む、日本随一のクリニックだった。

アダルト・チルドレン(Adult Children:以下AC)とは、子どものころに、家庭内トラウマ(心的外傷)によって傷つき、そしておとなになった人たちを指します。

山梨県医師会サイトより


残念ながら数年前に閉院してしまったが、今はPIASという形で存続している。

オープンカウンセリングでは、クライアントが大勢の人の前で自分の悩みを医師に相談する。


その中で、斎藤 学先生が語られたことが、今でも忘れられない。

「虐待サバイバーの多くは、まるで悲劇の脚本でも組まれているのではないか?と思うほど、絶妙なタイミングで、運の悪い出来事に遭遇しており、そのことで長年、自分を責め続けている」

例えば幼少期に、いつも遊びに行っている公園で不審者に遭遇し、連れ去られそうになる。たまたま巡回していた警察官に助けられたのだが、親からは「なんで、あなたは公園なんかで遊んでいたの!」と激しく叱責される。

冷静に考えれば、公園は子供の遊ぶところなので、遊びに行くのが当たり前。そもそも悪いのは不審者。
警察に助けられてラッキーなのに、良かったと思われず、頭ごなしに"被害者である子供"だけが怒られる。

このような理不尽な怒りを大人からぶつけられると、子供は「自分は過ちを犯した悪い子だ」と、『間違った信念』を植え付けられてしまう。その観念は、気がついて修正しない限り、死ぬまで心に残り続け、人生を支配する。


後から論理的に考えてみれば、おかしいし、ツッコミどころ満載の屁理屈なのに、子供の頃は、そこまで考え至らない。


こうした自分に対する誤解を解消するのが、認知行動療法や論理療法、読書療法といった心理療法だ。

(この本は)
私が治療者としてたどってきた軌跡の集大成であり、そこには一貫したメッセージが込められていると言ってもいいでしょう。  

そのメッセージとは、「多くの人が、根拠のない自己処罰気分に陥り無用な罪悪感を背負っているがために、自分を貶めたり、傷つけたりしながら生きざるを得なくなっており、それがさまざまな病いのもとになっている」ということです。

『すべての罪悪感は無用です』より


ただ、大人の自分が頭でわかったとしても、心の深層には届かないことが多い。

子供の頃の私を説得するには、インナーチャイルドを癒すワークをしなくてはいけない。内的家族システム療法(IFS)や、ウニヒピリを癒すホ・オポノポノなどが必要になる。


予測不可能な災害や事件と自責


自然災害: 地震や水害も、まさかそんな場所が被害に遭うとは予想できないこともある。

煽られる: 後続の車にイキりたった奴がいたら、ちょっとした運転の判断ミスで煽られるが、普通のドライバーならば、そんなことで煽り運転なんかしようとは思わないだろう。

もらい事故: 玉突き事故や逆走運転に巻き込まれるなど、どう考えても自分に非がないケースもある。

こうした、どうにもならないことや、他人のせいであることが明確であっても、自分を責めてしまう人がいる。


病気のせいとかもある


私は場面緘黙(選択性緘黙)で5歳から17歳まで、学校で声が出せなかった。

場面緘黙というものが認知されていない時代だったため、学校の教師含め、周囲の人間から「内弁慶の卑怯者」と呼ばれてきた。

私も、そんな私が大嫌いだった。

でも今思い返せば、声が出ないのは"疾患"や"障害"で、私の人格や意志とは関係のない、コントロール出来ないものであった。

今は場面緘黙は、発達障害者支援法の対象になっているし、治療ガイドラインがあるけれど、昔はなかったのだ。


過去の不運や不幸は、あなたが悪いのではなく「疾患、障害のせい」で起きていたことも多いはず。

「あの時は、自分はこういう疾患を抱えていたんだ」と自覚して、全部それらのせいにしよう。


宇宙のせいである可能性(中国思想)


人はどのような状態でも、自分を責め、後悔し続け、苦しもうとする。(なかにはサイコパス気質で、一切自責をしない人もいるけど)

でも実際は
時代の流れのせい
・コントロール不可能な自然現象のせい(病も含む)
であることが多い。

そして"運気"もまた、コントロール不可能な自然現象の一つなのだ。

【陰陽五行のはたらき】


四柱推命で五行の作用を知った私は、30年の不運を解析して、悪運の気という目に見えないエネルギーに支配されていたことを突き止め、下記の記事にまとめた。


【天地人三才思想】


中国の天地人三才思想では、「天の時、地の利、人の和」の三要素が、幸運/悪運を作り出すという。

【易経】


易経では、八卦の組み合わせ 六十四卦が、運を構成するという。

上2図は、絶版となった
『易のニューサイエンス―八卦・太極図とコンピュータ』
より引用


これら「運気を構成しているもの」を俯瞰すると、
こいつは、まさに宇宙だ。

こんな宇宙を、あなたの意思でコントロールするなんて、どう考えたって不可能だ。

※ただしマニアックな知識があれば、ある程度活用出来る(時空間の五行の活用、気学や奇門遁甲など)



過去に偶発的に起きた運の悪い出来事のことで、自分を責め続けている人は、インナーチャイルドに謝ろう。

「責め続けて、ごめん。
 あなたは、悪くなかったよ」


「でも、だって」の言い訳癖


ただし、毎回毎回、何時、いかなるシチュエーションでも誰かに怒られているとしたら、あなたに直すべき点があるかもしれないので、一度は自省を試みることをお勧めする。

「でも、だって」と、すぐに言い訳することが「癖」になっている人は、たいてい本人に落ち度があることが多い


白黒つける


自分に落ち度があったのか?

それとも私は犠牲者か?被害者なのか?


早めに白黒つけて答えを出しておいた方が
無駄に、くよくよ悩まなくて済む。


それでも、なかなかクヨクヨが消えなかったら、
次の方法で、嫌な記憶ごと無理やり消してしまおう!

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おおかみ のみね@519社で働いた運期研究家
不運な人を助けるための活動をしています。フィールドワークで現地を訪ね、取材して記事にします。クオリティの高い記事を提供出来るように心がけています。