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「運が悪い」という現象を、否定したい人たち
世の中には、本当に、不思議なくらい、運が悪い人が存在する。
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悪いのは「本人」ではなく「時期(時、環境、人間関係のセット)」であることのほうが多いんだけど、あまりにも悪運期が長いと「人」自体が潰され、犯罪や破滅的な出来事を招き、人生丸ごと悪くなってしまうことがある。
そうなった時に「あいつは悪い奴だ」と「人」が悪かったことにされる。
こういう事例があるにも関わらず
「運が悪いなんてないよ!全ては考え方次第!!!」
「運が悪いと思うから悪いんだ。何が起きても感謝しろ」
と、躍起になって、不運というものを否定したがる人たちがいる。
酷いと、突発的な事故や災害に巻き込まれようが、家族や友人が亡くなっている人に対しても「上を向いて歩こう!がんばれ!」「辛いことは忘れよう」とか言うので、タチが悪い。
なんで、こういう人達は、何がなんでも不運、悪運、ネガティブな感情、悲しいこと、嫌な出来事を否定して、ポジティブに変換したいんだろう???
私は、強迫的に「ポジティブでいたい」人達は、きっと直視できない弱さを内側に抱えているんだろうな、と思っている。
今は運が良い、または安定期だから、のうのうとしているけど、不運の嵐が巻き起こったら、彼ら彼女らは、たちまちに潰されてしまうのではないかと思う。
こういう薄っぺらな人間は、人にすぐに安易な
ポジティブアドバイスをしたがるけど、
本人が苦労したことがないゆえ、
ありきたりな、上っ面だけの、
聞こえがいいだけの、的外れアドバイスであることが多い。
私は散々、そういうアドバイスというか、クソバイスを受けてきたが、人生のネガティブ面を直視できない人のアドバイスは、話半分で聞き流すことにしている。
人生の深みから汲み出してきたようなアドバイス・・・というより、ヒントみたいなものを、ポン、フワッと出せる賢者のような人から頂いた言葉は、なんというか次元が違う。ズンと、魂に届くものがある。
対して、薄っぺらなポジティブ思考の押し売りは、心に響かず、頭をかすめて通り過ぎていく。
更に酷いものだと、ムカっとしかこなかったりする。
ムカつくポジティブ思考は、マウンティングの一種で、人を励ましたいのではなく、きっと「自分が優位に立ちたい」のが本音なのかもね。
「運なんて関係ない!全ては自分次第。ポジティブ思考で人生は思うようにコントロール出来るんだから!」という幼児的万能感を信じていたい弱さから、不運なんて「コントロール出来ないもの」は、絶対に認めてはならないのだろう。その人の中では、そんな戦いがあるのではないか?
先日、精神科医YouTuberの益田医師が、この動画の最後の方で「精神科というのは不幸の連続」
(以下要約)「サイコロの目が6が連続続くみたいな、そんなことはないでしょうって皆言うんですが、確かに少ない。けど、あるんです」と言ってたことに感動して、この記事をアップした。
私も運も、環境も、人間関係も、とことん悪かったので、紛れもなくそういう人が存在することを肯定してくれたことに感謝する。
こちらの動画では、特に"運"について強調して語られている。
ポジティブ教はキラキラしてて、簡単でやりやすいかもしれないけど、多くの人にとって、人生は、苦悩が多く、大変なことが多い。
ポジティブも、投げつければ爆弾。
不運な人は、不運なことに、ポジティブ爆弾にも晒されてしまうが(私も何度もぶつけられてきた)、「ふうーん」と"馬耳東風"の姿勢で受け流すスキルを身につけておくといい。
本当に大事な言葉であれば、受け流そうにも、無意識にガッツりキャッチしてしまうものだ。
そして本当に大事な言葉は、10年、20年間、心の何処かに蓄えられ、ある日突然、芽を吹いて、人生に意味を与えることがある。
本当に大事な言葉は、軽率なポジティブ思考の対極に位置しているのではないかと思う。
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