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苦労の中で見えること”セント・オブ・ウーマン”

名門校に通う優秀な男子学生が休暇中のアルバイト先を探していた。
出会ったのが退役軍人の世話役。気難しく全盲だが経済的には不自由なく暮らすフランク。
フランクの気まぐれなわがままニューヨーク旅に付き合うことになる。
家庭的にも恵まれず、苦学生の心優しいチャーリー。フランクとの旅は驚きの連続だが、しだいにフランクの人間性に惹かれて溶け込んでいく。



1993年春の劇場公開
フランクにアル・パチーノ。チャーリーにクリス・オドネル。
アル・パチーノはアカデミー賞候補になり、ゴールデングローブ賞受賞の90年代の名作として残る。

何と言っても、アル・パチーノがレストランで出会った見ず知らずの女性とタンゴを踊るシーンは最高だ!目に焼き付く!
どうしてアル・パチーノはタンゴが素敵なのか?タンゴを踊るシーンの映画が数多くある。私もタンゴに魅了された一人だ。

 

人間味溢れるアル・パチーノの演技。
全盲で、プライドも損ねられ、孤独なフランクの人生にあたらしい風を入れてくれるチャーリーの存在も素晴らしい。

人間、苦労しないと見えないものがあるのかもしれない。
人の気持ちも同じ。すーっと通り過ぎるものに、実は大事なものがあったりする。若い時の苦労は買ってでも・・・と昔の人は言った。
様々な想いを残してくれる名作だ。


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