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詩/Yo ka ze


ふと、一人になりたくて
砂色の部屋から
小さなベランダにでた。
星になりきれなかった
窓や街灯を十ほど数えて
目をつむると…
待っていたかのように
風が頬をつつむ。
永遠からの使いのように
ずっと、ここで待っていたよ…
と、言わんばかりに


詩集「この上なく美しきもの」(2008年)より
初公開作品
©️2024九竜なな也

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