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木曜ドラマ silent 第1話



昔付き合ってた、好きだった人です

青羽 紬 

silent 第1話 『本気で愛した彼は音のない世界で生きていた』



プロデューサーの村瀬さんのSNSを見ていて、このドラマに対する熱量と情熱と、ドラマというものに対する愛情を凄まじく感じて、このドラマの発表があってから今日まで ずっとずっとずっと楽しみにしていたけど、ここまで期待を超えてくるとは思わなかった。

正直、好きなセリフだらけで、拾い集めて宝箱に入れて抱きしめて寝たいくらい。

紬と想がお互いの言葉を繰り返すのは、そうだねって同調したいんじゃなくて、「自分もそう思ってたよ、言わなくてもわかるよ」と伝えあってるようで。
好きな音と声、好きな言葉、好きな歌、同じことを同じタイミングで考えていたり、話さなくても聞こえなくても分かるほどに好きで。
分かりたいと思うほどに好きで。
分かっていると自惚れたくなるほどに好きで。
紬と想はそんな2人だったと思う。

だからこそ、「言葉」と「音」にフォーカスを当てて見てしまうけど、 このドラマの根幹にある「好き」を わたしはこのセリフから全力で感じた。

「元彼?」と聞かれ、「昔付き合ってた、好きだった人です」と言い換える。ただの元彼でもなく、ただの昔付き合ってた人でもない。そこには紬のひたすらに「想のことが好きだった」という自信とプライドと「好きだけで十分だった」という気持ちが感じられて
あ、もし付き合えてなくても、紬にとって想はずっとずっと考えるより前に好きな人だったんじゃないかな とさえ思う。

ラストシーンにかけてどんどんどんどん辛くなって、ラストシーンは本当にしんどくて悲しくてたまらなかったけど、
伝わらないのに止まらなくなって言いたくない、ずっと言えなかったことを伝える想を
わからないのに苦しくて涙を流しながら、必死にわかろうと何度も想の腕を掴む紬を
わたしは信じたいし 見守りたい
こんなふうに思ったドラマは初めてで。

「ドラマは総合力」だと思ってドラマオタクをしてるけど、その本当の意味を見せつけられた第1話だった。 大事に大事に受け取りたいと思うドラマが始まった。最高な気分だ。毎週木曜日は絶対に何も予定入れないぞ。

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