眠れない夜と眠りたくない夜

毎日 眠ってしまいたい と思いながら夜を過ごす
もちろんそれ用の薬を飲んでいるので、眠れないことは例外を除いてないのだけれど

今日は眠りたくない夜だった

君が居なくなってしまった
その痕跡すらも 残らないのだという
君がいなくなるということは
それまでの君がいたことや話したことも
全て消えるということらしい
文字通りインターネットの塵となるのだ

なぜ？

君が望んだから
ただそれだけ

私たちがこうしてほしかった
これが欲しかった
なんて言葉は無関係に
君が望んだことを優先するべきなのだ

なら私は今日は眠りたくない
私が望んで、私の意思で 眠りたくない

眠ったら私は少しづつ元気を取り戻して
君を悲しんだことを少しづつ忘れていく
いつのまにか思い出になって
"そういえばすきだったかもしれない"
になっていく

そうしたくない、と思っていても そうなのだ
それが私だと 分かっているから
どうしたって忘れてしまう
だから

今この間 
君がいなくなったことを覚えている
君がいたことを覚えている 私を
少しでも長く残しておきたいから

今日は私は眠りたくない