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エミリィ・ディキンスンを歌う

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Emily Dickinsonエミリィ・ディキンスン(1830~1886)はアメリカ合衆国アマーストで生まれ、そこで生涯を過ごしたアメリカ最大の詩人。 生前は10編にも満たぬ詩が…
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#EmilyDickinson

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菫     Emily Dickinson 詩 天野サチ訳


もしかしたら
わたしの手がふれていたかもしれない
わたしは道をどこまでも
静かにさまよい歩いてた
どの道行ったら出会えたのかな
ああひとむらのすみれの花
野の下草の中に
指でさがしてももうおそい
ひととき前に通り過ぎたよ
 

Wrthin my reach!
I could have touched!
I might have ch

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白菫忌

白菫忌

 5月15日はアメリカの詩人エミリィ・ディキンスン(1830~1886)の命日です。

Emily Dickinsonエミリィ・ディキンスンはアメリカ合衆国アマーストで生まれ、家のまわりからほとんど出ないで生涯を過ごしました。 生前は10編にも満たぬ詩が発表されただけでしたが、死後1770有余の詩が発見されました。
彼女が白い服を好んだこと、菫の詩があることから、命日を「白菫忌」として、
英文学者

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These are the days when Birds come back
「小鳥の帰って来る日」    インデアン・サマーの詩です。
       原詩エミリィ・ディキンスン 天野サチ訳詞作曲

小鳥が帰って来る日がある
たった一羽かニ羽
思いでのため

惑わせる空の色
過ぎし六月
輝ける青空は黄金とまごう

ああ蜜蜂はあざむけねど
わたしは信じてしまう

草々は変わりたる空気にあわて
気弱

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