知識ゼロからカフェをオープンするまでの道のり
こんにちは、714coffeeです。
今回は2023年1月から7月14日にプレオープンするまで時間がかかったもろもろの経緯のお話です。
カフェやコーヒーの知識がゼロの状態からの記録になります。
2023年1月17日、正式に物件の契約が完了し28日には鍵の受け取りが完了しました。
あらためて物件に入ってみると、実感が湧くと共に実際に飲食店をオープンするにはどうしたらいいんだろうか、と今更ながら考え始めました。
カフェ開業などのワードで調べて、実際にやったことは以下になります。
食品衛生責任者の資格を取得
これについては東京や埼玉などにすんでいるとeラーニングの受講をして簡単なテストに合格するだけで取得は完了します。
とはいえ見なきゃいけない動画が結構長いので5時間くらいはかかる印象でしょうか。
12,000円ほどかかりますが、飲食業を開業するうえで必須の資格です。
どういう食材にどういった食中毒や寄生虫のリスクがあるのか、対策方法なども学べるのでタメになります。
色々な契約
電気・ガス・水道
普通の賃貸と同じような感じで契約を進めていきます。
ただ、電気については業務用のエアコンがついていたため、従量電気のほかに動力電気の契約が必要でした。
単純に契約が二本必要なので基本料金がそれぞれかかり、事業用の電力プランなのでちょっと高めです。
あまり使わなくても月2万くらいはかかるイメージです。
廃棄物収集運搬処理業者
次に「廃棄物収集運搬処理業者」ですが、これはゴミ収集をしてくれる業者です。
物件によっては普通の賃貸のようにゴミを捨てれたりするのかもしれませんが、私の場合は業者と契約してゴミを捨ててくださいと契約書に書いてありました。
調べてもあまり業者が出てこず、二社ほど見積もりをとって以下の業者と契約をしました。
ゴミを出す前日に、明日お願いしますと電話するだけでいいので楽です。
今のところそんなにゴミを捨てる頻度が高くないのですが、月に1万円くらいはかかっています。
燃えるゴミ〇袋、ペットボトル〇kg、段ボール〇kgなど個数や重さで処分の料金が変わります。
火災保険
これも物件によっては指定されているものがあったりするのかもしれません。
私の場合は自分で選んで加入してくださいとのことだったので適当に見積もりをして契約しました。
事業用の場合、高いお金を払えばいろいろなサポートを受けられます。
食中毒などで発生した被害のお金などを含める場合は結構高額な感じでした。
私の場合は当面コーヒーしか扱わないと思っていたので安めのプランにしました。
最近はマフィンの件などで世間が食中毒に敏感なのでフードメニューがある場合は気を付けてプランを選んだほうがよさそうです。
ノロウィルスなど、発生源がお店でない場合でもお店側に責任があったりします。
永田ラッパさんのyoutube動画がとても参考になります。
その他いろいろ細かいこと
店舗名の決定
色々な契約をしたり、コーヒーや飲食業に関する勉強をしたりで、店舗名を決める段階ですでに2カ月ほど経過し、3月15日、ついに店舗名を決定しました。
我々はただのIT系エンジニアなのでオシャレっぽい名前を決めるのはとても大変でした。
ChatGPTなどにも頼りましたがなんだかオリジナル性がなくパッとしない。
お客様によく由来を聞かれますが「714coffee」の由来は、単純にメンバー三人の名字の頭文字を数字にかけただけです。
ある日キャンプで焚き火をしながら店名について考えていたところ、パッと思い浮かんでそのまま店名としました。
看板の作成
BARの居抜きだけあって、前のBARの看板がそのままついていました。
ものすごい手抜きではありますが簡易に看板をDIY。
いずれちゃんとした看板を作る所存です。
ポストの設置
なぜかポストはついていなかったので、ホームセンターで適当にポストを買って設置しました。
エアコン整備業者との契約
業務用のエアコン、冷蔵庫・冷凍庫などの設備のメンテナンスや点検をしてくれる業者と契約をしました。
年間5万円ほどかかりますが、これが高いのか安いのかは分からないです。
賃貸の契約で設備故障の場合特に保証は無いと言われたために加入しています。
コーヒー関連の道具の準備や勉強
物件の契約が完了した頃から、コーヒーも一緒に勉強をはじめて色々と器具をそろえていきました。
一度やりはじめてみるとあまりの奥深さに急に先が見えなくなった事もあり、当初は分からないことが分からない状態で一生オープンできないんじゃないかと思いました。
結論としては生豆を仕入れて自家焙煎するという所に行きつき、さらに焙煎機について色々と調べスマホのアプリで操作が可能で色々と調整が出来る以下のロースターを購入しました。
いざ焙煎してみると仕上がりのイメージや調整の意味がよく分からず、何度も本やネットの情報とにらめっこして焙煎を繰り返して少しずつ理解を深めていきました。
主観ではありますが、カルディやスーパーで焙煎された豆を買って飲み比べをしてみて、明らかに自家焙煎のほうが美味しい事は分かりました。
その後はミルやドリッパーなど色々買っては試しての繰り返しでやっとこさ基本レシピが完成。
プレオープンに向けてメニューを考え、最初はシンプルに2つのドリンクから始めました。
夏だったのでコールドブリューと完全に個人的に好きだったハイビスカスティーにしました。
制服の用意
単価はちょっと高めですが、とりあえずCanvaでデザインしてUTでプリントし制服としました。
一着3000円くらいかかるので何着も用意するとなると結構お金かかりそうです。
GoogleMapへの登録
GoogleMapで自分のお店を管理するなら、まずはGoogleビジネス プロフィールというものに登録しなければなりません。
私の場合前のBARのプロフィールが既に同じ住所で登録されており、その解除と申請が結構面倒でした。
登録されるとこんな感じで営業時間やメニュー、画像の追加などができるようになります。
ちなみに店舗の電話番号を掲載すると、とんでもない数の営業電話がかかってきます。
GoogleMapの最適化、SAOならぬMAO的な営業が多いですが、話を聞く限り自分で出来そうな気がするので要らないですと断っています。
プチDIY
営業許可を取得するにあたって若干のDIYが必要でした。
まずはカウンターと客席の間の仕切りを設けること。
スイングドアってやつです。
そして手洗い用洗面台の蛇口ハンドルを肘で制御できるレバーに変更すること。
この二点だけ必須要項だったので自分で何とかすることにしました。
どちらも難しくない工事なのでサックリ完了。
電子決済の導入
現金はレジスターがそのままのこっていたのでいいとして、やはり電子決済にも対応していたほうがよかろうと思い、Airペイを導入しました。
QRのほうも導入し、キャンペーンでiPadなど無料でいただけたのでそのまま使うことにしました。
今のところ利用率は現金と電子でおよそ半々くらいになっているので、やっぱり導入して正解だったと思います。
営業許可の取得
よし、これでオープンできるぞ、という状態になったのが2023年6月21日。
すでに1月から半年経過しております。
営業許可の届け出自体については店舗の図面と食品衛生責任者の手帳を持っていくだけで大丈夫でした。
私の場合店舗の図面が管理会社や大家さんから提供されなかったため自分で作成する必要がありました。
そこまで精密な図面はいらないと言われたのでiPhoneのPolycamというアプリで作成しました。
3Dスキャンが出来るアプリで、室内の構造や図面の作成ができちゃう便利なアプリです。
こんな感じで図面を印刷し、ドアやカウンター、冷蔵庫・冷凍庫、シンクなどの情報を書き込んで持ち込みました。
また、申請には手数料として18,330円かかります。
その後7月5日に立ち入り検査といって、図面と相違ないか、衛生的に問題がないかなどのチェックをしてもらい晴れて営業許可がいただけました。
プレオープン
店名が714だったので、ちょうどいいやと思い7月14日にプレオープンとしました。
周年記念日が店名と被るのでなかなかいい判断なんじゃないかと思います。
もちろんこのポスターもCanvaでデザインしました。
デザイン関連はなにかとCanvaにたよりっきりです。
ポスターだけ張って特に告知などをしていなかったので、プレオープン当日は客が0だった記憶があります。
そりゃそうですよね!
まとめ
色々と思い出しながら書きなぐっていたら3000字を超えてしまいました。
そのそもこんな無謀なことする人はいないと思いますが、やはり知識ゼロからの立ち上げは結構大変です。
1月から賃貸契約をして7月のプレオープンまでずっと家賃を払い続けていたためお金も結構かかってしまいました。
コーヒー器具に関しても、これが違うあれが違うなどで色々と買い替えたりしたので結構無駄なことしたなと思います。
もろもろ全てを合わせてプレオープンまでに250万くらいはかかりました。
それでも一般的にスケルトン物件から立ち上げる場合は1,000万ほどかかるとよく聞くのでかなり安く始められたんじゃないかと思います。
ほとんど趣味のようなカフェではありますが、毎月赤字なので今年から売り上げ改善に向けて色々と施策を打って出るつもりです。
次回はプレオープン後、お客様を呼ぶためにした工夫を記事にしたいと思います。
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