見出し画像

World Eating Disorders Action Day

6月2日は世界摂食障害の日でした。
その日、世界中の人々が摂食障害の啓発の為のアクションを起こすのです。

世界中、まだまだ医療や当事者や研究へのサポートが不足しているみたい。私の知る限りですが日本は諸外国に遅れを取っているような…
約10%は、亡くなってしまうような疾患なのにね。

まずお伝えしておきたいのは、この病気はボディ・イメージや食べ物への執着は症状であり原因ではないのです。恐らく多くは、根底にアイデンティティや自尊心の問題を抱えています。

この病気は症状に苦しむのはもちろん、周囲から理解されないことに苦しむ方も多いと思います。

だって私、当事者だから!笑

私のことはパーソナリティ自体不可解でしょうし、社会性もなく勝手気ままに仕事してる身なので別に理解されなくても良いんだけど。
それは良いんですけども…
もし身近な人が、正しく理解されずに苦しんでいたなら悲しいじゃない。
数年前からアクションデイを含め何かしらアクションはしているのですが、あまりにも認知されていなくてちょっと悲しくなるので仮にもクリエイターでなのでメッセージを発信しようと思いました。

画像1

別に言うほどのことでもないと思って当事者であることはなんとなく濁したりしていましたが、それも疲れたし、もし誰かの役に立てるなら。  

私と摂食障害の付き合いは長く、中学生の頃から。
入学して最初の身体測定で体重が40kgを超えたことが許せなくて震え上がり、その日から永遠に終わらない命掛けのダイエットがスタートしました。

当時、私は福岡でタレントの卵やっていたので周りは全員が仲間でありライバル。誰にも負けたくないという気持ちから、いつでも自分を律していないと気が済まなかった。
学校には居場所がないと感じていたので、ここで自分の居場所を作らないと大人になっても生きていけないのではないかと不安で必死でした。
誰よりも面白いファッションをして(当時から服作ってたよ)、誰よりも日舞を頑張って、誰よりもお芝居を頑張って、誰よりもダンスを頑張って、そして
『他の誰よりも痩せていないと!!』
皮肉なことに周りの人たちの体重はプロフィールで公表されていて知ることが出来ました。誰よりも!の基準が数字として見えていたので、頑張れば頑張るほど分かりやすく結果が出るダイエットにハマり込んでしまったのです。
他に嫌なことがあっても、頑張ってダイエットでは結果を出せているから私は大丈夫!と。
そもそも、痩せていることが価値になると思っている時点で大きな間違いなのに。
そのうち食べ物や飲み物が身体の中にある状態が怖くて気持ち悪くて、水も飲めなくなってしまい、カウンセリングを受けることになりました。
でも私自身は、このダイエットは自分から素晴らしいことだと思って行動しているのだから病気ではないし、大した問題ではないと、それから先もずぅ〜っ思っていました。
そのときに、きちんと向き合えていたらこんなに長く振り回されることはなかったと思う。

向き合うことなく過ごしていたら、本人は気付かないうちに悪魔みたいにくっいて離れなくなって、いつも一緒に暮らすことになったのですよ。
私はその悪魔を断ち切るより、共存することの方が今の自分にとっては最良だと思ったので、今この瞬間も一緒に居ます。
“治す” か “治さない”のどちらかではなくて、穏やかで良い状態で居られる日をなるべく多く重ねる。そうじゃない日があっても最低限死ななければOK。
白か黒かではなくて、グレーを選択をしても良いのだと気付けたときから過ごしやすくなりました。
でもこれは、あくまでも今の私にとって生きるために最良な方法だったというだけで、多くの人にオススメしたいわけではありません。

治せるのなら、治した方が良いに決まってます。

中学生で永遠に終わらない命を掛けたダイエットがスタートしてから、回復と悪化を繰り返していますが今日に至るまで何の不安もなく『ごちそうさま』が言えた日がありません。
できることならこんな思いはして欲しくないです。みなさん幸せに、美味しくご飯食べて欲しい。

本当に本人は無自覚に悪化していることも多いと思うので、特に周りに思春期のお子さんがいる方なんかは気を付けてあげて下さい🙇‍♀


思いのほか反響があったので、続き書いてみました


いいなと思ったら応援しよう!

フルタニ チエコ
サポートしていただけたなら泣いて喜びます! 頂いたサポートは、クリエイターとしての活動費に大切に使わせていただきます。

この記事が参加している募集