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パンのこぼれ話(リーンなパン)

パンが大好きな方から「リーンなパンが好き」、「リッチなパンが好き」とよく耳にすることがあります。さて、「リーンとリッチ」とは??・・・。

人それぞれ言葉に対してのイメージや定義があると思いますが、英語辞典的には、「リーン」は、「簡素な」とか「脂肪のない」という意味で、「リッチ」とは、「豊富な」とか「コクのある」と言った意味だそうです。

「リーンなパン」とは、パン作りに最低限必要な、粉・水・塩・イースト基本原材料となります。つまり「リーン」であるからこそパンを焼いたときに漂う芳醇な香りや発酵によって風味を引き出すことができるということです。例えば、ハード系のフランスパンや田舎パンなどですね。

一方、「リッチなパン」は、色々な種類の副材料を沢山使用して焼き上げたものです。例を上げると菓子パン、ブリオッシュのような甘くて柔らかくふっくらとしたものです。

私は、「リーンなパン」が好きです。特にリーンなパンは、粉の品種や品質によって香りや味が大きく変わってきます。また、パン生地の熟成度合いによっても大きく出来上がりが変わってきます。色々な条件をクリアーし、それに熟練した技術がプラスされて初めて完成されたパンが出来上がります。パン職人にとっては、「リーンなパン」は、自分の技術力を表現する芸術品だと思います。

ですから、レストランで美味しいパンに出会った時は、本当にうれしくなり、料理の評価も数倍、 いや数百倍になります。

ちょっと知ると、ちょっと楽しい!



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