ガリッガリで退院! (後払い) 全文読めます。
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そして、退院。
リアルタイム日記最終日……退院編です。
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朝七時半……病院で最後の朝食。
メニューは、、白ぶどうジュース、青りんごゼリー、サラダ、、お粥、梅肉ペースト。
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もう一度、記します。
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メニューは、、白ぶどうジュース、青りんごゼリー、サラダ、、
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……そして……お粥……梅肉ペースト。
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この、山盛りのお粥を、梅肉ペーストだけで食えってか?
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断る!
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本当は、お粥のところは、パンが出されるはずなのだ。
しかし、僕は腸の病気だったので、消化を考慮してのお粥なのだ。
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未だ、一度失った西森の消化能力の信頼は……戻っていない。
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よく考えると、あと、三時間もすれば退院だ。
こんな、陰気臭いもん、食べてられるか!
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俺は断るぞ! ゼリーとお粥は、ほぼ残してやったぜ!
元々俺は、ゼリーなどという、離乳食染みたものは食わん!
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そして……主治医から豪快に、退院許可が炸裂して退院。
直ぐにお会計だ。 12日間で、138000円 …………安い!
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日本ありがとう。
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そして、病院を出た。 寒い寒い寒い。 寒いぞ!入院時と気温が違い過ぎる。 寒いやんけ!
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病院は、痔の時と同じ梅田だ。 ほっそ〜い足で、歩いて帰ることにする。
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そして、タバコを吸う所を吟味する。
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途中の、灰皿設置のコンビニなどでは吸わない。 クラクラして倒れた時、誰も居なかったら困るので、たまに行く喫茶店でタバコだ。
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老夫婦が営む喫茶店。 いつ行っても、客が、おじいちゃん、おばあちゃんばかりの店。
とても不安です……だが、もう我慢出来ない。
いくら、じいちゃんばあちゃんでも、5、6人いれば何とかなるだろう。
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10時15分……その喫茶店で喫煙。 クラクラは無し。
高齢者ばかりの店で倒れることを、身体が強く拒絶したと思われる。
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そして待ちに待った、久しぶりの病院以外での食事。
ガッチリ飯に少しビビり、モーニングセットを注文。
トースト、と、アイスコーヒーが、木っ端微塵で、出て来た。
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冗談だ。 芸人なので、たまに冗談を言うようにしている。
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コーヒー、、そして、食パンに塗られたバター、共に違反行為。
刺激物のコーヒーと……油っこいもの、というか油そのもののバター、共に違反食材。
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こんなに旨いトーストは、生まれて初めて食べた。
バターは最高。 バターは最高。 バターは最高。
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駅前で、拡声器で訴えたい。 バターは最高!!
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そして、お昼前に帰宅。
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やることが無い。 暇過ぎる。 就寝時間まで、まだまだある。
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なので……ガリッガリのまま、打ちっぱなしへ、行きました。
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退院したて、という現実を無視。 得意の無視です。
ガリッガリのまま、どっちがゴルフクラブか分からない状態で打ちました。
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意外と、飛距離が変わらない。 ビックリ。
元々、力み禁物のスポーツなのだ。 脱力してスイングした方が飛ぶ。
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なので、ゴルフは対して運動にならないという結論に達しました。
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きっちり退院しました。 はい、拍手〜。
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次の日……。
「退院後、初仕事」
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お昼二時からのラジオ。 FM85.1の「赤まる」
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「どうも〜、退院しました〜」 の自分の声に驚く。
声 高くなってる!
一週間の絶食によるデトックス効果で、綺麗な西森に生まれ変わり、声が高くなっていた。
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ラジオそっちのけで、一人で笑う。
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本来の西森の声になっていた。
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そして、夜はNGKの漫才出番。
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高〜い美声で、漫才しました。
いつも掴みで叫ぶ「中小企業〜〜」
芸歴史上、最高に透き通っていたと思う。
ほとんど、クリスタルキングでした。
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次の日。
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夜、今日もNGKの漫才出番。
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出番前……
NGKのロビーをうろついていた、吉田裕に「超人間観察」を渡す。
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宣伝してもらう為だ。
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吉田裕は、新喜劇のドリルの奴だ。
なんて雑な紹介だろう。 でも、、新喜劇のドリルの奴、、というしかない。
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僕の入院の話になった。 気にかけてくれていたようだ……ドリルのくせに。
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話していると、どうやら吉田も、一年前に入院していたらしい。 全く知らなかった。
肝臓に膿がたまり、腹に穴を開けて管を刺し、膿を抜く手術をしたらしい。
知らないところで、大変な事になっていたようだ。
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顔、チンパンジーのくせに。
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左の背中が痛かったらしく……病院へ行くと、即入院。
僕と同じく、血液中の「血中炎症反応」が酷い数値になっていたようだ。
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通常の人間の、、血中炎症反応は、、数値で言うと0.4以下だ。
しかし僕は、初日の検査で「12」を叩きだし、即入院。
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その過程も全て、吉田に熱弁する。
退院後、沢山の人に、この一連の話しばかりしているので、喋りの勢いは、ほぼ口上師だ。
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ふんふん、と聞きながらも、吉田は自分の時の話しを、挟んできた。
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「俺もその、血中炎症反応っていうやつ、凄かったで」
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『なんぼあったん?』
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「197」
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なんなんだ、その数値は!
通常の492倍。 我慢し過ぎ!
そして、桁がアホ過ぎ。
数値に破壊力あり過ぎ。
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僕の12が、可哀想。
12って聞いた時、どう思ってたんやろう。
「二桁かいっ!」思ってたのかなぁ。
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12でも、ほか皆んな、驚いていたけどなぁ。
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そこへ来て、、197、、。
197? この数値を人に言う時は、ドラムロールが必要だ。
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当事者同士の僕でも、197には全く共感出来ず……ビックリして爆笑してしまった。
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血中炎症反応で、笑わせてくる男、吉田裕!
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してやったりと笑わせてきた。 乳輪めっちゃ、小さいくせに!
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おやすみなさい。
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😀この肝臓の病気は特殊らしく。
医者が聞いてきたらしい、、普段アブノーマルなセックスをしてませんか?
こんな感じの日記が本に↓『超人間観察』🙇🏻
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