「また買いたい」と思った小説3選
まえがき
本は割と読むほうだと思います。
校正技能検定試験を受けるあたりが一番読んでいたような。
活字に慣れるためというのと、当時住んでいた最寄り駅の前に、お気に入りの本屋さんがあったからです。
相当な数、増やしました。
ですが、引っ越しを経て、荷物が増えたので、自粛期間も相まって、断捨離することに。
ということで、片っ端からメルカリに出品しました。
ありがたいことに結構売れていき、少しすっきりしました。
そんななか、「あー、あれはまた読みたかったかも。買い直そうかな」
と思うような小説も、今さらになって出てきました。
前置きが長くなりましたが、そんな「また買いたい」と思った小説3選を
勝手に紹介していこうと思います。
私の謎の感想とともにお楽しみください。
ナイルパーチの女子会/柚木麻子
これを読んだ方の多くが感じているかもしれませんが
なぜかかなりえぐられる。
読んだあと、すぐにほかの小説に手がつかなかったです。
頭を「ゴーン」ってやられたような感覚で。
これはメルカリに小説を大量出品することをTwitterでつぶやいた際、男友達から「おすすめは?」と聞かれたのですすめたやつです(笑)
男性が読むとどう思うのかなという好奇心と、個人的に激おすすめだったので。
そういえばまだ感想を聞いていないので、機会があったら聞いてみます。
主人公とまったく同じ体験をしたっていうわけではないのに、あの焦燥感はデジャヴ。
感覚的に、似た体験が過去にあるよ。
しかも結構な人がそうだと思う。
ふがいない僕は空を見た/窪美澄
つらいんですよ?
つらいんですけどね、嗚呼、無力。
ってなるのがなんともいえない、いい塩梅です。
たしか1回しか読んでないけど、何回も読んでいたらもっとおもしろかったと思います。
連作長編なので、異なる登場人物の物語でも、全部つながっています。
人間ってみんな、抱えてる事情と気持ちが違う。
当たり前だろ、と思うけど、意外と「そうだよな」って気付くんです。
フィクションなので、登場人物全員の思ってることとか、出来事とか、全部見渡せるんですけど、これが現実社会だと…ね。
他人のことを本当に思いやってあげられるのって、たぶん難しい。
砕け散るところを見せてあげる/竹宮ゆゆこ
いやこれ、あかんわ。
ってなるやつです。
竹宮ゆゆこさんの作品を初めて読んだのがこれです。
ものすごいスピード感に圧倒される。
嵐過ぎ去ったあとみたいになる。
ほぼ一気読み。
このスピード感が心地よくて、『おまえのすべてが燃え上がる』と『応えろ生きてる星』も読みました。
これらの作品もすごいスピード感。おもしろい。一気読み。
でも『砕け散るところを見せてあげる』がダントツでよいです。
もうそれはそれは、ガシャガシャと砕けていくんですから。
悲しいはずなのに、なぜか爽快なんです。
実写映画化されますね。
原作を読んだ映画は基本、観ようと思わないのですが、これは観てみたい…
と思わせたのもやばいと思う。
あとがき
てな感じで。
どれも読んだことがある人は、きっと趣味が合うでしょうそうでしょうありがとうございます。
感動ものとか、恋愛ものも読むんですけど、傾向として、ミステリーとか暗めのとかが多いのでこんな選書でした。
以上、いまのところで「また買いたい」と思う3選でした。
この手の記事は書いていて楽しかったから、またやるかもしれません。
それでは、そのときまで。
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