小説とエッセイ
皆様、12月に入ってから、この記事をちょくちょく見かけませんか?
※ピリカグランプリは、2022年1月3日で締め切らせていただきました※
カリスマnoterのお一人、ピリカさんが主催している、ショートショートのコンテスト【ピリカグランプリ】。
……そう。
「エッセイ不可」とさせていただいているのです。
でも、ここで素朴な疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
「エッセイと小説の違いって、何なん?」って。
ところで、私が物書きとして、最も大きな影響を受けた作家は、原田宗典先生です。
小説、エッセイとも、多数の傑作を書かれた大作家。
誰が何と言おうと、私にとって最高のお手本。
そして、原田先生の本を片っ端から読み漁った私は、両者の違いを、こんなふうに認識しています。
(あくまで私個人の考え方になります)
*エッセイ=ノンフィクション。つまりは事実。
語り部と著者は同一人物。
(著者は自分自身を語っている)
*小説=フィクション。つまりは創作。
語り部と著者は別な人物。
(たとえ私小説であっても、著者は登場人物を描いている)
事実だの創作だの、ノンフィクションだ、フィクションだ、ナンダカンダと言ったところで、その垣根って曖昧ですよね。
ノンフィクションは明確ですが、フィクションには「私小説」も、「著者の経験に基づいた創作」もありますし。
なので、それを分けるポイントのひとつが、太字で書いた部分ではないかと思うのです。
(一人称でも三人称でも)エッセイは語り部=著者、小説は語り部≠著者。
これは、私の持論ではありますが。
ご自身の経験を基にする場合、一人称でも三人称でも「著者自身ではなく、登場人物を描く」ということを意識すれば、それは自然とエッセイではなく、小説として出来上がるのではないかと思います。
※繰り返しになりますが、あくまで私個人の考えです。
きちんとした定義ではありませんので、ご参考程度に留めてくださいね。