生後1ヶ月、混合から完ミへ向けて計画的断乳を図る
はじめに、この記事は私の体験記であって、私は助産師などその道のプロでもなんでもないので他の方にこれが当てはまるかは分かりません。ただ、この記事に辿り着いた方はきっと様々な理由で生後間もないうちから母乳を辞めようか悩んでいる人で、たくさんググったりyoutubeやSNSで検索したり、いろんな人の情報を集めている最中だと思います。現に私もそうでした。
自身の備忘録と、悩める仲間たちの少しでも参考になればいいなという気持ちでnoteにまとめようと思います。
生後1ヶ月というタイミングなのでさまざまな意見があるのは承知ですが、私は私の健やかでたのしい育休生活を満喫するために決意しました。
なぜ断乳しようと思ったのか
出産前の考えが甘かった
生後1ヶ月で断乳を決意するなんてことになったのは、そもそも私の母乳に対する考えが甘かった、これに尽きます。
出産前から「混合でいこう」と夫婦で決めていました。夫も育休を取る予定だったので夫もミルクをあげられるようにしたいし、せっかくのふたり育休なので預けやすい体制にしてふたりでもお出かけしたかった。産院では希望を聞かれ、迷わず「混合で」と伝えていましたが、このときにもっと相談しておけばよかったのです。
そんな都合のいいものじゃないんですね、母乳って。
出産後、赤子に吸ってもらって生産ラインを稼働させ、成長に合わせた大量生産を可能にするために頻回授乳が必要で、一度大量生産ラインを稼働させるとうまく止まれずに過剰生産したり詰まってトラブルを起こしたりする、なかなか手のかかる生産工場なんですね。
もっと出産前から知っておくべきでした。反省。
もし出産前にわかっていれば、産後すぐから完ミにしていたと思います。
ダブル育休の恩恵を100%享受したかった
こちらにも記載しましたが、夫婦ともに育休取得、夜間はシフト制にしているため育児参加率は夫婦で半々です。
ただし、当たり前ですが母乳が出るのは母親である私だけです。
新生児期、母乳の出を安定させるためには頻回授乳が必要だったりそもそも3時間くらいで赤子のお腹が空いてしまうので1日8回各20分くらいは授乳タイム。それをすべて私が母乳を与えていたら、夫は育児参加できるのがおむつ替えと沐浴、足りない分のミルクづくり数回だけになってしまう。
また、せっかくシフト制にしたので夜はがっつり長時間寝たかったのですが、私の体ががんばって母乳を作ってしまうので、6時間何もしないでいると私のおっぱいはがちがちに張り、体内に留めておけない分の母乳が溢れて母乳パッドだけでは足りずブラもパジャマもびしょびしょになる始末。
夫がミルクをあげている横で搾乳タイムを設けるのも面倒だったし、着替えればいいかと張るおっぱいを放置して寝続けるのを数日続けたところ、私の体がそれを覚えて「あ、この量のこのタイミングの生産でいいのね」となり、母乳の生産量が若干減り始めたように思います。
生後3週間くらいのタイミングでだいたい母乳とミルクほぼ半々の状態になりました。私の睡眠シフトである21時〜3時は6時間空くので6時間毎にあげられるようであればわかりやすかったのですが、朝〜午前中の方が生産ラインが活発なのか早朝から午前は母乳だけで3時間ごと2回続けることもあったり、午後は母乳のタイミングでもミルクを足したり、と時間や回数は日によりまちまちの状態でしたが、おおよそ半々、1日4回くらいの授乳回数でした。
赤子の母乳拒否事件
そんな状況の中、突然起きた母乳拒否事件。
お腹が減ってギャン泣き状態の赤子におっぱいを含ませようとするものの、首をそむけて飲んでくれず泣き続けるばかり。無理やり首を向かせてもギャン泣きのままで途方にくれる私。
哺乳瓶の方が飲みやすいので母乳を嫌がる現象、はじめのうちは起きやすいと聞きましたが、自分のおっぱいが目の前にあるのに泣いて飲んでくれない我が子を目の当たりにして、心が折れるというかどん底に突き落とされるというか、とにかく本当につらくて悲しくて泣きそうになりました。飲んでもらえず張っていくおっぱいをしまって夫にミルク作りを依頼し、哺乳瓶を与えるとかぶりついて勢いよく飲む赤子・・・。
産後メンタルもあって、どうして私のおっぱいじゃだめなの、、楽しようとしている私がだめなの、、、ダメな母親なの、、、と自分を責めるような気持ちになりかけました。
解決策として、ギャン泣きするほどお腹が減っている赤子には先にミルクを少量与え落ち着かせてから母乳を飲ませる、という方法が効果的でしたが、産院では混合のときのミルクは母乳が足りないときに飲ませる、という説明を受けていたので「先にミルクをあげて足りない分を母乳」の状況は本末転倒では、、、と結局落ち込むことに。
結局この母乳拒否については数日、それも数回しかなかったのですが、それだけでも私のメンタルは相当やられました。おっぱいをあげるときに「今回は大丈夫かな、、」と不安を抱えながら授乳するのは私の母親としてのプライドをへし折られめためたにされたような感覚でした。
そこで決意するのです。
決意してすぐに夫にも伝え、夫も賛成してくれました。ちょうど数日後に1ヶ月健診というタイミングだったので、体重の増え方なども見て今後の方針を相談しようなりました。
1ヶ月健診で助産師さんへ相談
健診では無事赤子の体重はいい感じに増加しており、今の母乳・ミルク量で問題ないとは言われましたが完ミに移行させたい旨を助産師さんに相談。正直なところ産院は母乳信仰強めと言われているところだったので不安もありましたが、反対されることはなく親身に相談に乗ってもらえました。
言われたのは以下の内容。
産後3ヶ月までは母乳量を増やしていく時期でその後安定していくのが一般的
右肩上がりの母乳生産を即やめるのは母体にも負担がかかる
復職などの理由でなければ時間をかけて減らしていくのがベター
現在授乳が4回なのであれば、そのうち1回を少量の搾乳(排乳)にして一週間、いけそうなら次は2回搾乳を一週間、、のように一週間ずつ減らしていき、1ヶ月ほどかけて0回にしていく
赤子の吸う力は強いので根本から吸われて空になり、吸われた分を体は補充していく、少量の排乳であればその分しか作っていかないので徐々に生産量が減る
0回にしてもしばらくは母乳が出ると思う、人によっては長く出る人もいる
しばらくしてもしこりのような箇所や痛みがあるようなら母乳外来で相談するのがおすすめ
というわけで、徐々に回数を減らし生産量を減らしていく方法をとることにしました。
現在の状況
助産師さんからのアドバイスに倣い、一週間毎に回数を減らしていく方法を実施中、このnoteを記載している現在は1日1回の授乳にしたところです。
4回から3回にしたタイミングではまだまだ張りも強く、手ではうまくできなかったので搾乳機を使用してました(あんまりよくないようですが)。搾乳機の弱いレベルで各3~4分ずつだけでも60mlとか取れていた(ちゃんと計っていないので赤子の満腹具合での体感ですが、1ヶ月健診当時は両方合わせて80ml〜100mlくらいは出ていたと思います)のですが、徐々に取れる量も減り張りも減り、今はちょっと張りが気になった時やシャワー時に手のひらでちょちょいと絞るくらいで落ち着く量になりました。
いまは1日1回だけ、きっともう数十mlしか出ていないであろうおっぱいをいっしょうけんめいに吸っている見ていると、もうあと数日でこの光景が見られなくなるかと思ってセンチメンタルな気分になり、もう少しだけ、吸ってもらえるようであれば続けようかな、、、と思ったり思わなかったり。
私の思い
母乳拒否事件で断乳を決めてからいろんな人の記事や動画を見まくりました。それでも生後1ヶ月で、それも私のように母乳が出ていてトラブルもなかった人が断乳をしている体験記はほとんどなかったように思います。
私の周りでも、早くからミルクに移行した人はそもそも母乳が出なかったり、乳腺炎を繰り返したりすることが原因で、本当はもっと続けたかったけど泣く泣くミルク移行、それでも生後3〜6ヶ月までは母乳をなんとか続けた、というような話も聞いていました。
産前の妊娠中から乳汁が出て乳腺開通していたり、産後入院中から母乳パッドが手放せないほど出続けていた私の断乳話なんて、そんな友人たちに軽々しく相談できるようなものではないと認識しています。
「2歳のいまでもおっぱいが手放せなくて、、いつどうやってバイバイさせるか悩んでる」
そんな話を聞いたりすると、私の都合でこのタイミングで断乳して本当にいいんだろうかと思うときもあります。
けれど、それでも私が決断したことなので、私は赤子に母乳以外の方法で愛情をいっぱい注いで育てていきたいと思います。いまも隣でパパがにこにこしながらミルクをあげて、それをいっしょうけんめいに飲んでいる赤子を見て、私もにこにこ幸せな気持ちでこのnoteを書いています。
いろんなご意見があるのは承知していますが、私と同じように親の都合で断乳をすることを悩んでいる人に私の体験記が届けばいいなと思います。