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立命館を蹴って、東大を目指した話⑨(ニート編)




⑧は下のリンクから









バイト先を探して



就職先を見つけなければいけなかった。
といっても、そんな急に正社員で雇ってくれるところは中々見つからず、とりあえずバイトから始めることにした。
だが、今まで長期間働いたことがなく、バイト慣れしていなかった自分からすると、働くというのはものすごく億劫なことだった《過去にやったバイトはユニバと海の家(どっちも夏の短期だけ)》





そんな時、高校のころ仲良かった子がインスタでバイトの紹介をしているのを見つけた。
これを逃したら、絶対しばらくダラダラするなと思い、すぐにDMを送った。



結果、採用してもらえることになった。
梅田にある、複合施設(服屋、レストラン、本屋、スーパーなどが併設されている建物)の中の高級飲食店だった。




初出勤は4月8日

4月25日から5月11日まで緊急事態宣言が出ていたので、下旬は出勤できていない。





4月の給料明細
5月の給料明細
6月の給料明細


キッチンで入ったのだが、挨拶しても返事もしないパートのおばさんがいたり、人間関係はあまりよくなかったと思う。
また、ラッシュ時はかなり忙しく、キッチンだったのでお客さんがいないときでも仕込みをしなければいけなかった。
それに対し、ホールは暇そうなうえに、若い子だらけで仲も良く楽しそうだった。
アホくさくなったので、6月いっぱいで辞めた。


3ヶ月で稼いだ額は113,756円だった。






そして、ニートへ




やっと、仕事から解放された。
自由になれる。
それがたまらなく嬉しかった。





2021.7.19



その日、弾丸で大阪から香川へ向かった。
いわゆる、無計画旅である。




香川へ行こうと思った理由は2つある。




1.ちょうどフォトコンが開催されていたから。

上の投稿を見てもらえればわかるとおり、入選すると賞金などが貰える。
当時、10万ちょっとしか貯金がなかった(カメラ代に15万近く使った)ので、ワンチャン狙ってみたというわけだ。




2.どうしても父母ヶ浜に行きたかった。


1つ目の理由とほぼ同じ。
父母ヶ浜は、日本でウユニ塩湖のような写真が撮れると一躍有名になった、香川の観光スポット。


「どうしても見ておきたい!」


ちょうどそんな時に、たまたまフォトコンが開催されているのを知り、その日のうちに香川へ向かったというわけだ。





以下、旅行中に撮った写真を厳選。

詫間駅のローソン
大阪との時給の差に驚いた。
駅から父母ヶ浜までの行き方がわからず、結果、写真に写ってる山を歩いて越えた。
なんとか、日が沈む前に父母ヶ浜に到着。
田舎あるある?
父母ヶ浜で見つけた夏雲



もちろん、宿も決めていなかったので、高松駅の近くの快活CLUB(ネットカフェ)に泊まることにした。
これが人生初のネカフェだった。
こうして、1泊2日の弾丸旅行は幕を閉じた。


8月




それからも色んな所に行った。
8月には高校の友達と3人で、香川・愛媛弾丸旅行をした。

奇跡的に見つけた宿
3500円くらいで泊まれるうえに、施設がめちゃくちゃ綺麗で最高やった。
また行きたい。
これぞ田舎!
台風の後だったので天気は悪く、死ぬほど暑かった。

こちらは僕の写真アカウント。
天気が悪い中、頑張って撮った3枚。



9月



中学の友達と東京に行った(お金ないのに新幹線で)。

東京駅
「君の名は。」にも登場した、国立新美術館
渋谷


この旅行は3泊4日だったので、かなりお金を使った。




10月


10月2日。
高校の友達と、ママチャリに乗って、京都に住んでいる友達の家まで向かった。
その距離、片道約50km。



京都府突入!




翌日は嵐山や金閣など、京都の名所を自転車で回った。

渡月橋
嵐山
鹿苑寺
世界一粋な松屋www



結果、総移動距離は約130km。






実は、ニート期間中に一度だけ働いたことがある。
10月18日。
あまりにもお金がなかったので、派遣に登録して1万円稼いだ。





24日・25日 〜大阪から神戸まで一人でチャリ旅〜



行こうと決めたのは、24日の18時。
理由は"暇だったから"
本当は明石海峡大橋まで行くつもりだったのだが、次の日、朝から雨が降るということを途中で知り、神戸のメリケンパークで引き返した。

兵庫県突入!
阪神タイガース柄のローソン笑
日付が変わる前に到着。



自宅に着いたのは、次の日の夜明けだった。



余談だが、僕がこの頃よく聴いていた曲を1つ紹介。




ハンバート ハンバート - おうちに帰りたい



個人的には、

「何も言わずに家を出て こんなとこまで来たけれど」

「行くあてのないぼくの前を 子どもが一人行きすぎる」


の2つが当時の自分に刺さった。


こちら、同曲。
「このすば」の2期のエンディングテーマ曲にもなった。
このすばの雰囲気に合ってて、めちゃくちゃいいと思う。





11月



高校の友達と5人で、レンタカーを借りて静岡に行った(また無計画旅行)。

天気は悪かったけど、なんとか富士山見れた!





放浪



とまぁ、こんな感じで旅行しまくっていたので、当然貯金はほとんど残っていなかった(これらの旅行は厳選したやつだけで、数え切れないくらい色んな所に行った)。
貯金が尽きそうになった時は、メルカリで不要なものを売って凌いだ。


実家暮らしのニートといっても、お小遣いなんて貰えるはずもなく、毎日のように「お前、いつ働くねん」「はよ出ていけや」と怒号が飛んでくる中、僕は逃げるように相棒のママチャリを走らせ、大阪府内を旅した。

「実家のような安心感」という言葉があるが、当時の僕にとっては、外の世界こそが安心できる場所だった。
息苦しかった。
違う世界を見てみたかった。
ニート時代の僕は、それはそれは楽しそうで、友達からも「こんな明るいニート見たことないわ!」と言われた。



結局、ニートから抜け出せないまま年が明けた。






2022年




1月16日。
この日を境に、新たな生活が始まることとなる。



次回第10話「西成編」



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