立命館を蹴って、東大を目指した話⑧(二浪目 後編)
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初の共通テスト
5教科7科目で出願したものの、理科基礎しか受けていない。
当時の自分には、とてもじゃないが全教科受ける気力なんてなかった。
受験校決定
色々考えた結果、第一志望早稲田・第二志望立教の二本勝負でいくことにした。
青学も受けるか悩んだが、ダルかったのでやめた。
立教大学・文学部(合否)
試験当日のことを振り返ろうと思う。
一時限目の科目は英語。
だがここで、今まで溜まりに溜まっていたものが溢れ出し、パニックになった。
落ち着かせようとするも、いつもなら読めるはずの英文がまったく頭に入ってこない。
そして、なぜか涙が止まらなくなった。
試験中に泣いたのは、人生で初めてのことだった。
試験が終わったのと同時に不合格を確信したので、結果を見ても驚かなかった。
早稲田大学(合否)
文学部は去年よりは手応えがあった。
実際、去年より点数が伸びている。
しかし、得意だったはずの日本史でまさかの受験者平均を割るという事態が起こり、得点調整で大幅に下げられてしまった。
これによって、完全に早稲田がトラウマになってしまった。
1年間ほぼ誰とも喋らず、途中でモチベを失い、ダラダラと孤独に浪人生活を送ってきた。
もう、とにかく1秒でも早く勉強から離れたかった。
勉強しなくてもいい世界に行きたかった。
「後期、どこでもいいから受けて」
そんな親の言葉は、意味を纏って僕の耳に入ってくることはなかった。
そして、僕は高卒になった。
次回第9話「ニート編」