松本十郎から考えたこと

　『ゴールデンカムイ』で足りないことの補足として。

差別は無力からだけ生まれるのではなく、悪政からも

　差別は無力から生まれる。民衆の目線に立ってみればそういうものかもしれません。しかし、国家や政府が啓蒙することも考えましょう。
　政府が堂々とアイヌに差別的なことをしていたら、「なんだべ、アイヌはやっぱりそうしていいんだな」となっても致し方ない。
　そしてそれは解消されているのかどうか？

　というのも、教科書なり大河ドラマに出てくる人物をアイヌ目線から見ていくと、かれらのために尽くした人物よりも、かれらを迫害した人物の方が大きく堂々と、場合によっては偉人として扱われています。

　ここであげた松本十郎について、私は明治維新関連の本を読んでいて、ハタと目に止まりました。なぜかというと、自分の中でアイヌの歴史についての感度があがったことがあるのでしょう。そこはゴカムに感謝だな。