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オクトーSeason2  2話犯罪の理由

 オクトー
対面する人の瞳から溢れる色が見え、そしてその色で本人の感情を見抜く捜査官の話し。

私は今まで、オクトーの朱梨(飯豊まりえ)が本当の感情を見抜くから何なのだと思っていて
2話でようやくはっきりわかった(遅い)


まぁ、朱梨は犯人は犯人であって冤罪事件を扱っていないので単に犯行理由がわかるという話なので…

 要するに人間嘘発見器なのですね。


江戸川乱歩の時代から、既に嘘発見器が世の中に登場していて
「心理試験」では嘘発見器と対決するような犯罪者が出てきた…これはドラマで観たのですが菅田将暉が良い感じでやっていた。
そして彼の周到な練習によって嘘発見器を騙せたと思ったら……
という話し。
追記:嘘発見器と言っても江戸川乱歩の時代なので
近代的なものでは無い。
「心理試験」で犯行を特定するのだ。
質問によってどの答えを言うのか?その答えにかかる時間は何秒か?そしてヘッドギアをドラマでは付けているので身体から出るわずかな反応も解りそうな感じではある。このヘッドギアだと、瞳孔の大きさでわかりそうだけど…どうなのでしょう?……

ベースは「罪と罰」の主人公です。
若くて優秀な人間のために金があるものだという…



知り合いと話していたのだが

嘘発見器は、動悸や汗や身体の微妙な変化によって見破ると言っても
それぞれのパーソナリティによって間違いはあるだろうとは話していた。


どんな事を質問されても、臆病な人間は尋問されるだけでも終始ドキドキするし汗だくになる。

逆に肝が据わっている人間だったら、何を言われても動悸等変わらないんじゃないか?とか。

それは記録を元に、特にどれに反応したかを細かく分析したら

何にもっともこだわっていたのかはわかるだろうが
真実はわかるだろうか?と思っていた。



ところで今は嘘発見器って使っているんでしたっけ?

↑©ドラマ「心理試験」もしかしたらこの動画は消されるかもしれない 一本約25分上がっている。

ところでこの演出家がわりと好みで、インスタグラムでフォローされているので嬉しい。

菅田将暉もこの頃良かったですね…「罪と罰」の主人公もどきだけでは無く
「人間失格」の主役も出来たかもしれない。
「人間失格」の葉蔵ともかぶっていたか
友人に対する態度がね…


話戻ります。


オクトーSeason2 2話で
学校の教師が、さされる事件があった。
その教師は体罰教師なので、犯人はTwitterでヒーロー扱いをされる。
しかし犯人は世間で褒められれば褒められるほど不安の色を出す。
「そうであっても罪が軽くなるわけじゃありませんからね!」
と、朱梨の新バディが言うとホッとする色を出す犯人
谷田部(淵上泰史)。
何か違うと気づく朱梨。

彼の身の上を調べると
実は学歴もほとんど無く(小学校卒か中学校卒?)就職も諦め
人生30年ずっと親の介護だけをして生きていた谷田部だった。
※アルバイトはしていたようだが、人間関係がほとんど無い。

ここだけでも「もう無罪で良い!」と言う人がいそうだが、犯人谷田部はそうでは無い。

介護をしていた母親が数ヶ月前に亡くなり
何もする事が無い。
自分には何も無かった。
タヒぬ事も出来ない。
だからタヒ刑になりたい人間だったのだ。

現実でもたまにいますよね…
こういう、「タヒ刑制度を逆に利用したい」犯罪者。
こういう人間にとってタヒ刑はもはや、望みなので
かえって嬉しい刑罰になる。

家に帰ってももう何もする事も無ければ
刑務所暮らしでも構わないわけですよね。
ネットで生まれた?新語の「無敵の人」
が出た巻でした。

ところでドラマですがこの谷田部がヒーロー扱いされ

有罪でも人の励ましの存在になるとしたら
山上徹也も…そうなりますよね…
いや、実際にそう思っている人はいます。


電車で暴れたジョーカーと名乗る男は、無差別犯なのだが身の上を同情する意見もある。

犯罪者の気持ち…人間なのだから大抵はあるだろう。

相手が悪かったから
(「ラインをブロックされたから」というのでも
相手が悪かったという話しになる。そういう理由の犯罪は実は過去数件ある。被害者は女性)

自分は悪く無い。だけどあいつは悪いから許せない
これは1番よくある動機。
それをいちいちもっともだと言ったら
法律はなんなんだと言うことになる。

誰だって憎い人間は存在する。


話しは脱線したが、谷田部が母親の介護をしていて
「嫌だった。うんざりしていた」
と言った時に
愛情の色が溢れでた。
つまり、本当は母親を愛していたのにそんな
嘘をついた事になる。



人間嘘発見器…
がいなくてもわかりますけどね…
多分愛と共にもっと複雑な感情は出ると思いますよ。

私だったらもっと雑音のように、多種雑色が様々見えると思います。

※三十年の間にはきっと様々な感情があったと私は思います。

そして、言葉というのは嘘をつくためにもあるわけで
それをそのまんま受け取っては間違いがあると
つね日頃私は思っていて…

それを昨日のドラマではっきりと見せられたと思いました。



そういえば映画「タクシードライバー」


もチラッと思い出しました。

ロバート・デ・ニーロ
 鏡の前で毎日ひとり、銃を構え
格好良くキメているシーンが
名シーンとして残る。
よく考えるとトラビスにハマる人がわりと多いっていうのは…
彼女が一生懸命応援をする上院議員を◯すために武器を沢山買い揃えるトラビス…

ベトナム戦争?帰りの男トラビスが主役。
米国に帰ったら町は汚れていて、無神経な人間達は多い。日々イライラしながらもタクシーの運転をしながら真面目に働いていた。


そしてトラビスは、悪というよりも善の心を持っていた…



しかし選挙事務所に勤めている、知的な女性に好意を寄せたらストーカー扱いをされ激怒。

彼女が応援をしている上院議員を暗◯するために武器を揃える。
※この動機は…彼女が自分をふったから悪いのか
事務所の男にムカついたからなのか
町をちゃんとしなかったから議員が悪いのか…
全部かな……善人というか…ええ…



「俺が凄い人間だという事を見せつけてやる!!」
的な人でした。


そして最後は皮肉な終わり方になった。

これもオクトーSeason2の犯人に近いと思えば近いですかね。
トラビスの最後の表情…
これは何色なんでしょうね?

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