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ドラマ「虎に翼」感想 2024年7月10日 私見です

今までの寅は、
世間の女性に対する偏見意識にだけ戦っていれば良かった。

しかし今回は違っていた。



まず福田瞳(美山加恋)問題。
このような事件はあった?らしい。
妻の不貞が原因の離婚調停中の話しだったのかは
知らないけれど。

今日の会話
福山瞳「あなたのせいで、夫と裁判しなきゃいけなくなって。いつも女の味方みたいな顔してさ」

あの〜夫の事で、寅は関係無いから…
寅から離婚しろとも言ってないし
単にあなたが
寅が何とかしてくれると思ったら違っていたという事だったのでしょう。
自分の事を何もかも分かってくれると思う方がおかしいのです。

寅「私は女性の味方ではありません。勿論男性の味方でもありません。私は法律の下、全ての人を平等に見ます。そして困っている人に手を差し伸べ…」
瞳「だから私は困ってるの!困ってるのよ!」

以前にラジオでも寅は言っていましたよね。
女性だけの特別枠を作るのでは無く男女平等じゃなくてはと。

まぁ、追い詰められた人間が突発的にそういう行動に出るという事はあるので
「行くところはあるのですか?」等というフォローは必要だったのかもしれない。
だけど法律のしもべなのだとしたら福田瞳を犯罪行為をした人間として
離婚よりもまず先に法的に裁かなければならない。

点数改ざん問題


また、家での問題もなのだが
直明の告白で知った事実。

優未のテストの点数が31点だったのに、家族団らんの場で丸を付け足し、84点にした事。

それを気付かなかった寅を直明が責めていたが
責めてるのおかしくないか?
トップ画にもあるが直明はそれを知っている。

「そんな事をしてまで褒められたいのかい?
知ったらお母さんが悲しむよ」

と、法律に身近な家族ならそこで諌めるべきである。

※法律に身近じゃない場合、点数改ざんをする子供の話しは時々聞きます…それはそれとして見過ごされて
そのままですね。多分猪爪、佐田家だけの話じゃ無い。

直明は、「新潟には姉さんだけが行った方が良い」と言うが

私だったら、そんな甘やかせるだけの直明の方にショックを受け

「直明なんでその日に言ってくれなかったの!
無理だよ!私は毎日疲れてるし。
私も任せっきりは良くないよ?
だけど直明、私は信じていたのよ。直明も優未も。
あんた注意してちょうだいよ!そんなんじゃ任せられないよね!」
と逆にその家族のやり方に疑問を持ちます。
長年法律に生きていたとしたら尚更だと思います。

直明は1年後にチクリを入れるような事はしないで
その時に注意をして、お姉さんには

「優未の事を自分のようになんでも出来る子だと思わないでほしいんだ」
と言う方が良かった。



何となく優未は優三に似ているのかな?と思うが
ズルをして後でバレる方が恥ずかしいという事を直明や花江が教えた方が良かったと思います。
こんなあまあまな家族に任せられない…
かと言って厳しすぎるのも良くないが不正は駄目なんですよ…特に佐田寅子の娘なら。




しかし寅はいつも優秀な成績だったので、他人も頑張って勉強をすれば100点をとれると思っていたのでしょう…なのでズレというのはそこです。

福田瞳「そうやって恵まれた場所から偉そうに。あんたみたいな奴が一番腹がたつのよ!」

こう言いながら瞳は寅に剃刀を向けた。
この言葉で何となく福田瞳人生を思い浮かべる私であった。

福田瞳はコンプレックスが強く、プライドも高い。

そして自信満々な人間や何でも出来る人間には日頃から憎しみを抱いていたのかもしれない。
佐田寅子はマスメディアで取り上げられて
女性の味方として輝いているように見えた。
そんな人が助けてくれない…
逆恨みです。
しかし、出来る人間を出来ない人間が妬んでしまう。
そういう意味あいもあったのだろう。

色々な人間は男女関係無く居ます
そして寅みたいな人間もいます。
何でも優秀な人間は、それを誰でも出来ると思い込んでいて
出来ないと《努力が足りない》《怠けてる》
出来ないと《欠点がある》《おかしい人》
と言って切り捨てたりするので、その態度にも要注意です。
ましてや法曹の世界にそんな人間ばかりだと
何人もの人間から恨みを買うだろう。
政治家でも同じ事です。

あと、研修生が寅に対して悪口を言っておりましたが

「何にも知らないひよっこが!」

と思うしか無いでしょうね…
その道を開拓したのは寅なので
全く何もやって来なかった人間は言いたい事を言うよな

というのがリアルに描かれていて良かった。
若くても女でも勝手な人間は勿論います。

取り敢えずここまで書きました。
気が向いたら続きを書くかもしれません。

追記∶今回の福田瞳という人間は一瞬だけを切り取られた女なのだが、例えば日頃の夫の態度。
それは罪とは言えないまでも妻を相手にしていなかったり、褒める事をしない等
やはり寅の今回のズレのような事は無かったか?
妻の不貞。それにすぐに気がついたのか?
相手は誰なのか?
やはり仕事で見えていなかったのでは無いか?

寅の友人梅子も夫の愛人に気がついていなかったが。
しかも息子の恋人についても全く気がついていなかったね…

そして今回、テストの点数改ざんに気がつけなかった寅。
寅だけがやたらとみんなに責められていたので判官贔屓で庇いたくなりました。
直明も試すような事を言わずにね…
優未の面倒を見て下さいよ。

私もハードワードだった時に身の回りの殆どが雑だったりしました。
なので、寅は本当に間違ってないですよ。
雑になった…
それを周りがすぐに指摘して欲しい。

あと、法律家というのは…やはり法律の勉強はしていても人間の心全てまでは分からないだろう。
(偏見ですか?)


人間というのは、欠点が全く無い立派な人間などというのは一握りしかいなくて

人間は愚かさもある。
それ故に不貞、喧嘩、事件がある。
問題が起こる前の事まで、小説家や漫画家、脚本家、詩人等の表現者のようにいちいち考えないのです。
判事で、経験が長いと流石に分かってくるでしょうが…

一般の人間もそうですよね。


追記の追記∶よく書けている小説や漫画って問題が起こる前の過程を何ページも書きますから…何冊にも渡ってとかね。
それに人間の人生の年月は、簡単に割り切れるものでも無い。


あと、太宰治やら短編でもよく書けている小説家はおりますし俳人など短文で現す事もします。
しかし短文から読み取る場合…受け取る人間の能力も必要なのだと思います…
そして表現の世界でも書き手(受け手)が完璧な訳では無い。

※加筆修正しました。







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