「いちばんすきな花」 「Ribbon」について
前から観ていた「いちばんすきな花」舞台劇のように登場人物達の会話によってトーリーが進むので、観ていた。
そして4人はそれぞれ、今までのドラマの設定を完全否定するように恋愛感情を持ち込まない。
ふたりで何かをするのが苦手な4人。
そして彼らはそれぞれ今まで多数から押し付けられたような価値観に考えながら、抵抗しながら生きていた。
第8話(ネタバレ有り)
美鳥という女性についてそれぞれ違った人物像として語っていた4人。
別に美鳥が多重人格だからだという訳じゃ無い。
4人がそれぞれ違う人間だから
が、1番の理由だろう。
また、美鳥は複雑な家庭環境でその時々色々な感情を持って生きていた。
これなんかも当たり前で、環境により人は考えが変わったり印象が変わったりする。
美鳥だけじゃなく数秒後には考え方がガラッと変わる人間もいるし
美鳥は、いつも怪我だらけ
ギラギラした目をしており中学校の生徒《みんな》から嫌われていたそうだ
だけど、そんな彼女と中学時代一時期だけ親しかった椿(松下洸平)
そして夜々(今田美桜)は、小さな頃夏休みの間だけ出会っていた。
その美鳥は、夜々に優しく何でも知っていて悲しそうな感じだったが親戚中から厄介者として嫌われていたようだった(私が観ての補足も入りました)
美鳥はたったひとりで闘うように生きていた。
学校で嫌厭されたのがもうすでに理解した気がした。
紅葉(神尾楓珠)と出会った頃はひとりで生きていく事に慣れっこになり安定もし、紅葉の会いたい理想の人間になっていたのかもしれない。
「みんなが嫌いだから嫌いっていうのあるよね」
と、ゆくえ(多部未華子)が学校で
何か気のせい?のようだけどそうじゃない空気感のいじめの事で悩む少年の話を聞きながら言う。
「だけどみんなじゃ無いでしょう?あなたが違う」
と言う。
《みんな》という言葉が何度も現れる第8話
思えばいつからそれを人は聞くのか思い起こすに
学校で先生が毎日多用しているからかと今朝気がついた。
「みなさん、おはよう御座います」
「みんな〜出席とるよ。静かにして」
「みんながやっているから、お前もやるんだぞ」
集団を統率する者は教師だけじゃ無い。
クラブ、コミュニティ、宗教団体
それらの指導者はそう言って言うことをきかせる。
「みなさん、これはXXなのでみんなもXXですよね?異義がある人はいますか?」
と言われ…
そこで意見を言うとみんなとは違う理由を言い、下手をするとみんなと違うというレッテルを貼られる場合がある。
外国ではどうなのか分からないが、やがて自分の意見を言うと面倒だという処世術を身に着ける。
自分に自信の無い子供ほどそうだろう。
みんなと一緒に「はい」と言っても内心はみんなと違うという気持ちを抱える者達も多いかもしれない。
そういう者達のためにこのドラマは必要な存在になったと思った。
Ribbon
映画前半からコ口ナ禍によって世界がおかしくなった…
物語が進行する。
いつか(のん)は芸大生で、卒業制作展をする間際にそれがコロナで中止にされた。
今まで長い年月をかけて制作をしていた作品は宙に浮き、結局自分の家に置くことになった。
ところが家に置いていた作品が母親によってゴミと間違われて捨てられてしまう。
「あんな子供っぽいものがいつかの作品?!」
今まで自分の子供の作った作品に目を向けた事が無い親だという事が分かる。
しかも芸術とは、いつかの友人平井の描いたようなものだと思っている。
前半ではコロナでおかしくなった世界をのんは表現をし(のん本人は、本当におかしい事だと思ったのだろう)
後半では自分の1番好きな世界が、他人から見たら異常?認められていないのでは?という事に悩む姿が描かれている。
なので、過去にたったひとり
自分の作品を褒めてくれ、ゴミなんかじゃないと言ってくれる同級生に急に会いたくなったりする…
のんは、美しい女の子で、あまちゃんで見出された。
そしてテレビで活躍するはずだったが、
バラエティ番組で、マイペースなのんは変わっている娘のように見られた。
✳事務所とのトラブルが大きかったらしい。何故か今までの名前も使えなくなった。
のんがバラエティに出ている時に見た記憶では
「家でミシンを使って洋服を作るのが好き」
と言っていたので、Ribbonで来ていた服も実はのんの手作りでは無いか?と思っている。
リボンを使ってアートを作るのものんらしいと私は思った。
自分の大切なもの
誰がなんと言おうと好きだという気持ち。
好きだと言うだけで
何故
普通じゃない。ゴミ。おかしい。異常と言われなくちゃいけないの?
夢中になれるものをもつと、どんな事があっても立ち向かえるんだよ
と、のんは言いたかったんじゃないかな。
人生は
好きな事をやった人が、限られた人生で
本当に満足して生きて
そしてやがては骸になる。
⚠但し人に迷惑をかける行動は、お勧めしません。
人を動かしたり、人を思い通りにするときに便利な言葉《みんな》
そして《みんな》という言葉に振り回され、怯える人々へ
みんなが言っているから
みんながやっているから
という事で日本人は、指導者の言う通りに従順に生きていたけれど
世の中にはそれを利用して思い通りにする人間もいます。そういう《みんなが》という言葉に疑問を持って少しは考えた方が良いと思います。
コマーシャル、営業、霊感商法、詐欺師、結婚観、恋愛観
人生…
みんながやるからやる
だけどいったい誰の人生なのかな。
✳そして山田太一さん御冥福をお祈り申し上げます。
この方も普通とはいったい何かという脚本を書いておられました。
加筆修正致しました。