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あやとりりい様の創作作品です。
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2024年7月の記事一覧
致死量の悔恨 第3話 結婚式の前に(下)
一
桜子の胸の奥からは、おばあちゃんとの思い出が、赤い景色の中に湧き上がった。一緒にお好み焼きを焼いたこと。
「桜子は卵をかき混ぜるのが上手ねぇ。」
と、指示をするわけではなく、ただ桜子のやり方を尊重してずっと横で見ていてくれた。
部活帰り、遅い時間になると偶然、スーパーの前で鉢合わせる。
「お味噌が足りなくて。」
と笑うおばあちゃんと一緒に帰ったなぁ。
桜子は、それでも自分がカゴとなり、良太郎