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死の欲動

自殺者が多い国としてネット記事などに
日本という文字を目にする機会が多いだろう。
人口10万対の比率で日本の自殺者が約36.5である。
自殺者達が後を絶たないのは何故なのか
そこで私は日々考えていた。
自殺者の心理とは一体。

自ら命を絶ってしまう人、
いわゆる死にたい"を頭の中で考える人の
心理にはこのような感情がある。
絶望感、孤立感、悲嘆、焦燥感
衝動性、苦痛感、無価値感
根本的に解決される問題であれば、
其の感情はやがて消えゆく。
しかし容易なものではないからこそ
希死念慮に苛まれて
知らず心を蝕んでゆく。
普通に生活していくのに
苦労しなければならない人もいる。例えば
労働が自分を追い込んで精神病を患う人、
社会的問題に影響され続けてきた人々。
自分自身の失いたくないものを
必死に追いかけてきた故に、
自身の生き様を拒んでゆく人々。
自殺志願者、自殺者には
夫々追い込まれている何か"がある
だからこそ死に追い詰められる
例えごく普通の家庭に生まれ、
穏やかに暮らし、
心に深い傷を負わず過ごしてきた。
その者がこの世から消え去りたい。
ふわっと死にたいなんて思い、
自ら命を絶つだろうか?
好奇心が旺盛な人であれば
死ぬ時の感覚、
死後の世界などに興味が湧き、
死について深く考えることがあるだろう。
死後の世界が気になり自殺を試みる人々は
10万対の36.5の中にどれくらいの
人数が値するだろう?私の考えとしては
稀だと思う。何故ならば先程にも述べた通り
死の欲動には夫々の感情と環境や生い立ちが
関係するからだ。それは生まれた時からの
環境から形成されていく感情、
後天的な物まで全て含まれていく。
先天性と後天性に死の欲動はどちらも
関係されるもので類似している。
劣悪なものに関した感情も独創されず、
死に追い込まれる事は
心底考えにくいと思う。
死の欲動の根源とはなんなのか、
自分自身の感情にどう影響を与えているのか
自殺を考える殆どの者には考える余地もない。
だからこそ自分自身の悲鳴に気づけず
死に至る。

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