情緒不安定から抜け出すには、自分の傷を自覚すること
例えばちょっとしたことに動揺したり、泣いてしまったり、怒ったり、イライラしたり、相手を拒絶してみたり…
情緒が安定してないなぁ…と感じること、あるよね。
大人になっても情緒的に未成熟な人は、人間関係がうまくいかない。
ややこしくなる。他人に介入したがる。
これは傷つくことへの恐れからやっていて、
他者への不必要な介入は、これ以上自分が傷つかないための工夫。
工夫して身につけてきた自己防衛の手法のひとつなんだ。
逆に言えば、情緒的に未成熟な人は傷ついていて、傷ついた自分がまだまだ癒されていない可能性が高い。
自分の傷をどう手当てしていいのかわからず、傷がこれ以上傷まないように
他者に支配的になったり
依存的になったり
攻撃的になったり
迎合的になったり
正義感を振りかざしてみたり
している。そんな様々な努力をしている。だけど、傷を直接、観ようとしていないので、傷はいつまでも完治せずズキズキうずいている。それどころか、その人の周りから人はどんどん離れていく。負のスパイラルに入っていく。
例えば、立場の弱い女性や子どもに横柄な態度を取っている男性はどうだろう?成熟していると言えるのかな?
例えば、相手が年下、若いというだけで、自分の方が正しいと思っている大人はどうだろう?
例えば、間違ったことをしただけで激しく叱り続けるのはどうだろう?
誰でも間違うことはあるんじゃないのかな。
情緒的に成熟しているといえるのかな?
もし、情緒的に未成熟な面があると思うなら、
まずは、自分に傷があることを自覚する。
傷ついた自分を必死に隠し、見ないフリしないといけないので、他者に攻撃的になってみたり、依存してみたり…している。そうすることで精神を消耗し、非常に疲れて自分が嫌になっているのだから、まずは傷があることを認める。
そして、特に「人と私は違う」といった他者との境界線において成熟しきれてない部分が残っていることを自覚する。
成熟した大人は他者との境界線が明確だ。
例えば、自分の考えは伝える。しかし押し付けない。
自分がどう感じたかを伝える。が、相手をコントロールしようとしない。
自分が正しいとは思う。が、考えが及ばないところがあるかも知れないと思える。自分が間違っているかも知れないと考える余裕がある。少なくとも、自分は間違ってない!と必死に主張する必要はない。
感じるものはそれぞれ違っていて、何が悪いとか何が良いとか言い切れるものでなく、例え同じ目標を追っている仲間だとしても、意見は一致しないものだと理解している。ましてや意見や感じ方の違いが自分の価値や自分への批判等とは全く連動することがない。だから互いの関係性は常にフラット。
そんな安定した情緒だから、安定した人間関係を繋いでいける。
情緒が安定している人は自分が弱いことも、弱い時も受け入れることができるんだ。
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