見出し画像

私の、死生観

というか、私の今の決意、に近い。





「 生きろ 」


なんて、これ程無責任な言葉はないよなあ。
私は、生きることが必ずしも正しいとは思わない




何故、死んではいけないのか
という問いに対して、大体はこう返って来る。

「死んだら周りが悲しむ」
「生きていたらいい事がある」

そんなこと知ったこっちゃない。
それで生きられたらとっくにそう生きてる。
そう思う人も少なくないのではないだろうか。
少なくとも当時の私には、誰の、どんな言葉も、一ミリたりとも響かなかった。
寧ろ、それに応えられない自分が嫌になった




2020年7月19日

覚悟ができてしまった。
誰にも言わずにこの世を去ろう、と。
でも、もうすぐの所で止められてしまって。
だからと言って、生きる気にもなれなくて。

大学も、バイトも、SNSも、人間関係も、
全て投げ出した。

それからというもの、
誰にどれだけ話を聞いてもらっても、
自殺企図を繰り返す日々。

実際に、
深夜から早朝まで話を聞いてもらったその日の夜、
一人暮らしの部屋で、首を吊った。
しきれなくて、薬を50錠以上飲んだ。
それでも何もならず、むしゃくしゃして
雨の中、着の身着のまま外に飛び出した。
2~30分程して薬が効き始めた。全身が痺れ、路上で倒れた。
駆けつけてくれた先輩二人の「良かった…」という言葉が、表情が、今もずっと脳裏に焼き付いている。夜、私の部屋の電気がついていなくて、インターホンを鳴らしても出てこないから万が一を覚悟した、と後から聞いた。
翌日は一日中嘔吐し続け、その翌日は腹痛で身動きが取れなかった。


自分が嫌いで、醜くて仕方なかった。
生き方がわからなくなった。
また前を向けてしまったら、自分の抱えてきた過去がその程度だったと認めることになると思った。
過去の人達をもう憎みたくなかった。
全部自分のせいにして消える方が楽だった。
生きることより、死ぬことの方が簡単だった。
明るい未来がどうしても描けなかった。
どんな言葉も、どんな写真も、どんなも、
ただの文字、ただの、ただの、でしかなかった。



そんなことを5ヶ月程続け、
最近やっと、生きようと思えた。
時間はかかったけれど、こんな私でも前を向けた。

どんな時でも離れずに居てくれた先輩方や友達には
一生頭が上がらない。本当に。

生きることが正しい、とは
乗り越えた今でも思わない。
辛い思いをしている人の人生を私は保証できないから。

でも、
私が生きるということを正しいものにしてくれる人がいる。

どれだけ迷惑をかけまくっても、
どれだけ長い時間がかかっても、
ちゃんと生きようと思えた時に

「感謝とかいらない。その言葉が聞けて嬉しい。」

って、笑ってくれる人がいる。
そんな世界も悪くないよ。
そして、そんな人達が好きすぎて泣く私も嫌いじゃない。


乗り越えられる人は、初めからその才能があった。
しんどいことをバネに出来るほど、私は強くない。
なんて思ってた過去の私、それは少し違う。
一人で出来ないなら、プライドなんて全部捨てて周りを頼ればいい。
そして、バネにするんじゃない。糧にして、優しくなるんだよ。

生きる意味を持たずとも生きていける人もいる。
生きる意味がないと生きていけない人もいる。


まぁこんな立場で言えたことじゃないけれど
もし後者で、生きる意味を見失ってしまったのなら
とりあえず何ヶ月も天井眺めて泣き喚けばいいと思う。
また、生きたくても、死にたくても、
周りを頼っていいと思う。
ひとりくらい、分かってくれる人、分かろうとしてくれる人はいるから。
自分を変えてくれるのは、人だから。

“ 他人は変えられないけど、自分は変えられる ”

なんてよく聞く言葉を、私は信じていない。
他人によって失ったものは、他人でないと埋められない。

素敵な歌詞やメロディーで
著名人の言葉ひとつで前を向けたら良いけれども
そう簡単にいかないことだってある。



そしてこの数ヶ月を経て芽生えた想い


私は、生きて恩返しをする。

今年で先輩は卒業してしまう。
私も大学を辞めてこの土地を離れる。
その為、直接は恩を返せないかもしれない。

だから、
私は、周りみんなに優しくする。
今そばに居てくれる人も、これから出逢う人も、大事に、大事にする。
そうやって回り回って恩を返していく。
勿論、沢山迷惑をかけた方にも。
この試練を与えてくれた過去の人達にも。

恩送り。

これが、
私の一生の目標。
生きる意味。


最後に、私は

死にたいって過呼吸になりながら泣いていた自分より
みんなが大好きだな、幸せだなって泣く自分の方が

結構好きだ。















私は、もう死にたいなんて言わない。
人の優しさを知らずに生きてきた私に
めいいっぱいの優しさをくれた先輩方が
今日まで繋いでくれた命を、無駄にはしない。
絶対に。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?