インドネシアが輸出禁止!パーム油を使っている身近なものとは?
2022年4月22日、インドネシア政府は「4月28日からパーム油の輸出を禁止する」と発表しました。
実はコレ、前振りがあります。
2022年1月24日から「パーム油生産者に、輸出量の20%を固定価格でインドネシア国内に供給することを義務付ける」という決まりが、すでに始まっていました。
これでもどうにもならないので、輸出禁止に踏み切ったようです。
そこで気になるのが「私たちには影響あるの?」ということ。インドネシアは、パーム油の世界最大の生産・輸出国(ビジネス短信より)なので、今から覚悟した方が良いと思うんですよね。
今回、身近な「パーム油」を探してみました。けっこうたくさんあるので、1つずつご紹介します!
スナック菓子
油で揚げているスナック菓子は、揚げ油にパーム油を使っている場合があります。
たとえば、カルビーでは毎年4万トンのパーム油を使ってます。
インスタント麺
インスタント麺は、油で揚げられている場合があります。
日清食品でもパーム油を使っています。ただ、先を見越して色々考えているようで…
微生物に油を作ってもらおうとしています。ただ、いろいろ課題もありそう……。今すぐ全量この油で!とはならないでしょう。
カレー、シチューの素
カレーを作るときに使う「カレーの素」
ここにもパーム油が使われています。シチュー、ハヤシライスの素などにも入っていますよ。いつも使っている素の原材料名を確認してください!
パーム油だと思われるモノ
原材料名にズバリ「パーム油」と書いてあるモノのほかにも、パーム油の可能性があるモノが。
植物油
植物油脂
マーガリン
ショートニング
グリセリン
マーガリンはバターの、ショートニングはラードの代用品。両方とも植物油で作られています。マーガリンの方が水分を多く含んでいるので、パンに塗りやすいという特徴があります。
グリセリン(モノグリセリド)は、油脂を分解したらできるもの。植物油脂から作られることもあります。
ですから、この表示があるモノは、今後値上がりするかもしれません。
石けん
「石けん」は油から作られます。「界面活性剤」とは別物ですが、商品によっては両方使われることも。
ライオン、花王では、インドネシアとマレーシアからパーム油を調達しています。
「インドネシアから買えないなら、明日から全部マレーシアで!」という訳にはいきませんよね。だから、値上がりするかもしれませんよ。
また、シャボン玉石けんもパーム油を使っていますが、全てマレーシアから輸入しているそうです。
ちなみに、このサイトをみると「インドネシアのパーム油には人権問題が絡んでいる」ということが分かります。
影響を少なくする方法は?
このほかにも、いろんなモノにパーム油が使われています。
原材料名は、使う量が多い順に記載されます。つまり、「上位に書かれていれば、影響を受けるかも」ということ。
少しでも影響を少なくするためには、どんなことができるでしょう。考えてみました。
「今後セールがないかも」と情報共有
消費期限が長いものは、今のうちに買いだめておく
他の作り方がないか、試してみる
家族で情報を共有するのは、とても大切なことです。「あそこのスーパーは安かった」という情報があるかも。「値上がりしたから、回数を減らしてもいい」など、協力してくれるかもしれません。
また、ホワイトソースは手作りできます。味付けは「リアルチキンコンソメの素」で。
本場のカレーは固形ルーを使いません。この際、スパイスカレーに慣れてしまうのも、良いかもしれません。
石けんはひどい汚れのときだけ使い、そのほかは重曹で洗うことも。
72リットルの水に対し、1カップの重曹で、軽い汚れならキレイに落ちます。
食品グレードだからベーキングパウダーとしても活用。また、魚焼きのトレーに入れたり、油汚れのフライパンにも大活躍します。入浴剤としても使用可能ですよ。
25kg入りの重曹、ポイント還元などを入れると3500円を切ることも。100均よりも35%お得です。
こんな感じで、無いなら無いなりに対応しませんか?すると、無くても生活できることに気が付けます。
つまり「企業に思い込まされて、買わされていた」という事に、気が付けるのです。
「値上がり」ときくと、イヤな感じがします。けれども実は、大企業からの呪縛を解く、絶好の機会なのです!ピンチはチャンス。ぜひ、いろいろ工夫をして、いろんなモノから解き放たれてください。