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米騒動から見える「政府の意図」と、消費者がすべき事

今回の記事をもとに、動画を作りました。

興味のある方は、ご覧ください。


2024年晩夏、日本では「米がない」と騒ぎになっています。

けれども、同時に日本は米を輸出しているってご存知ですか?


ブランド米を輸出している日本

報道によると⬇️

この記事から、一部抜粋しますね。

農林水産省が3日に発表した今年の1月から7月のコメの輸出量は、前の年の同じ時期と比べて23%増加し、2万4469トンと過去最高となりました。

7か月間で、2万5千トンぐらいのお米、主に「ブランド米」が輸出されていますよ~

これを念頭に、次の記事を読んでくださいね。


日本は毎年必ず米を輸入している

日本は、毎年必ず米を輸入しています。

日本政府は海外から「高いお米」を買って、税金を投入して日本で「安く」売りさばく……こういう「私たちの税金で、日本農家を潰す政策」をしているんですね~。

MA(ミニマムアクセス)米というのは、絶対買わなきゃいけないモノではありません。「買うように努力してね」という制度なのですが、日本政府は血税を投入して、この「日本農業つぶしのノルマ」を全量こなし続けています。


で、9/7の報道を見ますよ⬇️

「輸入米2・5万トン全量落札 国産値上がりで」

MA米の用途は

  • 主食用

  • 加工用・飼料用など

つまり「そのままじゃ消費者に受け入れられにくい」「比較的マシなのは主食用にして、後は原形をとどめない形で利用」というのが MA米 です。

このうち、主食用は10万トンが売買同時契約方式で落札されます。そして先日、今年初めて行われた売買同時契約方式の入札で、2.5万トン全量落札されたんですね。

2.5万トン……輸出された量と一緒です。


貧乏人は、得体の知れない米を食え

つまり、日本は2.5万トンの「ブランド米」を輸出して、2.5万トンの「得体の知れない米」を輸入しているわけです。

今回輸入されたMA米は⬇️

国内で米を手当てできていない外食向けなどを中心に、引き合いが強まった。関東の米卸は「外国産米が欲しいという相談が急激に増えた」と明かす。

日本農業新聞 輸入米2・5万トン全量落札 国産値上がりで より2024/9/7一部抜粋

「安いレストラン・食堂」「激安弁当」に使われる可能性が高いんですね。


つまり「貧乏人は、得体の知れない米を食え」「金持ちは、ブランド米を食べる」って事なんです😑


グローバル経済では、これが正解

これは日本だけではなく、世界(というか西側諸国)の潮流⬇️

米国政府は現在「遺伝子組み換え小麦」が栽培可能になるよう、政策を整えています。トウモロコシや大豆は以前から栽培されていたのに、小麦では遺伝子組み換えが導入されなかったんですね~。その理由は、上の記事を読めばわかります。

けれどもなぜ、今それを?

つまり「貧乏人は、得体の知れない小麦を食え」「金持ちは、ブランド小麦を食べる」って事なんですね~😑


西側諸国を牛耳っている「グローバル企業」は、貧乏人から搾取、金持ちが一層金持ちになる政策を実行するよう、各国政府に「企業献金」という形で圧力をかけています。

で、すべてにおいてグローバル企業は「貧乏人用」「金持ち用」を明確に区別しています。その一端が、今回の「米騒動」という訳なんですね~


ただ、グローバル経済ではコレが正解。ですから、グローバル企業が経済を牛耳っている間は、この流れが極端になりながら進んでいきます。



消費者は、生産者と直接つながろう

そんな中、おススメしたいのが「生産者と直接つながる」⬇️

加工品に関しても、グローバル企業ができるだけ関わっていない加工所から直接購入すればいいんです。

そうすれば

  1. 生産者は安定した現金収入が得られる

  2. 消費者は確実に食料確保できる

  3. グローバル企業にお金が落ちない

  4. 海外にお金が流れない

  5. 地域経済が潤う

3~5をザックリ説明しますよ。たとえば、スターバックスでコーヒーを飲むと……

スタバを建てると、地主にお金が落ちます。建物は大手メーカーが建てるので、飲食品の消費や賃金は発生するでしょうが、地元に大きなお金は落ちません。調度品は大手メーカーから購入するので、地元にお金が落ちません。スタバで働く人は、ほとんどがパート社員なので、地元には最低賃金程度しかお金が落ちません。けれども、そこで飲食するのは主に地元の人なので、地元のお金がスタバに流出します。

そして最終的に、スタバ日本法人の本社に集まった地方のお金は、スタバの本社は海外なので、結局海外に流出します。


さらに、これを俯瞰すると……

この流れを大きくするために大手企業がショッピングモールを作り、そこに大手企業が出店大手マスコミを使って「何でもある」「とても便利」「スタバはおしゃれだ」と宣伝。消費者に刷り込むですね~


これが「世界の金持ち(大企業経営者・大地主)は、より一層金持ちに」「世界中の貧乏人は、より一層貧乏に」というグローバル資本主義の基本的な考え方です。


コレを逆に見てみましょう。つまり……

持っている資本(人・モノ・金)は、地元で回せば回すだけ地元が潤うんです。


ですから、これからお金を使う時。

  • その店の本社はどこですか?

  • 製造元と販売者は一致していますか?

  • 成分表示を見て、すべて意味が分かりますか?

  • 生産者・製造方法が具体的に想像できますか?

  • 移動距離は短いですか?

たとえばザルを買うとしますよ。

大分の竹を使って、日本の中小企業が製造。細かく調べると色々ありますが……製造会社から直接購入すれば、経由するグローバル企業は運送業者ぐらいです。


けれども、こういうモノもありますよ~

ステンレスの原料は鉄、クロム、ニッケルなどですが、鉱石は日本で産出……しているとしても微量です。そして、様々なメーカーの手を経てザルになっていますよ。

これがプラスチック製になると

原材料は石油ですから、確実にグローバル企業の手を経ています。


そして、移動距離が長ければ、それだけ石油を使う=グローバル企業に依存するという事。複雑な工程を経るとグローバル企業を通過する可能性が増えますから、それだけ資本流出の機会が増えるという事です。

さらに、Amazonの広告⬆️ 見やすいですよね~。グローバル企業は使い勝手がいいんです。だから、Amazonで買いたい商品を見つけたら、そこから製造会社を探し出して、直接購入すればいいんです👍


こんな事を考えながら、生産者が生産、加工者が加工、消費者が消費をつづければ……今とは逆の「搾取されない世界」が近づくと、私は考えています。

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43企画:味覚と知識を駆使して「旨くて安全な食べ物」を探す環境計量士
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