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矢持の過去作(文章)

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矢持が2010~2019くらいまでに書いた過去作(の、見せられるやつ)です。中~大学まで。
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#過去作

海 高等部三年生のころ、僕はよく一人で港に行った。 テスト最終日の学校の帰り、三ノ宮駅で途…

矢持奎
1年前
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嘘つき男の最後の真実

嘘つき男の最後の真実 矢持 奎 夜の大阪の町は、むせ返るような熱気に包まれていた。俺は汗ば…

矢持奎
1年前
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やきいも

お題「焼き芋」  それはもう冬も近い、秋の終わりのある日の出来事。  私は近くの公園で、落…

矢持奎
1年前
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宝くじは信じても当たらない

 あれは高校一年生の頃だったか。教師に頼まれて、不登校の一年生に会いに行ったことがある。…

矢持奎
5年前
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優雅な太陽系紀行

 僕はどこから間違えたのだろうか。小惑星の採掘任務が終わった後。時間があるからといって帰…

矢持奎
5年前
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あるいは聖母であり続けるということ

 夕飯のカルボナーラを作ろうと冷蔵庫の中を開けたら、にんにくを切らしていることに気がつい…

矢持奎
4年前
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蜻蛉

 蜻蛉  あれは夏の暑い日だった    私は、暗い竹林に足を踏み入れ    そこで、彼女らを見た    びろうどのような黒いドレスを優雅にはためかし    瑠璃色に輝く裏地を見せながら    貴婦人たちは優雅に歓談する    その美しい出で立ち!     細く繊細な足!     しかし    私が近づくと    彼女達は決まってゆらゆらと離れて行き    そうして    誘うように    またドレスの裾をはためかせる    ハグロトンボ:トンボ目イトトンボ亜目カワトンボ科ア