#Day089 日々の生きづらさ〜いつまでも社会人1年生〜
2020年に大学を卒業し、その春には新卒でWebデザインの会社に就職した。
学生時代からクリエイティブな制作業務が好きで、それに向けたポートフォリオも揃っていたので、Web制作にディレクターとして関わっていくことができると思い、ワクワクしていた。
しかし、仕事は待っていても求めてみてもほとんどなく、次第に「何のために毎朝出社して職場に向かっているんだろう」と考え込んでしまい、ついには仕事中に涙が出てきたり、出社中に引き返して帰るようになってしまった。
入社して3ヶ月頃で初めての休職。
家でダラダラするのももったいないと思ってしまって、色々と創作活動に励んでしまったのもこの頃だった。
なので「休職」とは言っても大して休んだことにはなっておらず、なんとなくマシになったから、くらいの状態で復職しました。
この決断が間違っていた。
会社は気を遣ってくれて、防音のために空いている会議室を使わせてもらったり、仕事もあまり振らないようにしてくれたりした。
しかし、やはり十分に回復し切っていなかったので、休職前の病んだ状態に逆戻りし、再び休職してしまって、そのままの流れで1社目は退職した。
この時は、まだ自分の病名は「うつ病」だと診断されていたので、気分やパフォーマンスに浮き沈みのある「双極性障害」であることに気がつけなかった。
それに気がついていれば、もう少し休みの期間の対応も変わってきて、今でも1社目にいたかもしれない。
そして半年、体調がマシだったのでフリーランスとして少し仕事をして、その裏で転職活動を続けた。
何十社と受けて、ようやく受かった2社目ではWebメディアの編集やライターとして働くことになった。
また、直属の上司ら一部の人間に、自分の体調を打ち明けて配慮してもらいながら働けることになった。
これだけ聞くと良い環境を得られたと思うかもしれないが、現実はそう上手くいかなかった。
残業もほとんどなく、それでいて程よく仕事も与えてもらったので1社目での不安要素は消滅した。
しかし、半年以上経った頃、徐々に体調を崩し始め、週に1回程度休むようになってしまったのだ。
これはいまだに明確な原因が分かっていないが、単純に「双極性障害」の「うつ」の状態がきたんだろうな、と思っている。
社会人2年半の夏、あまりにも休みが多いので、会社や病院と相談して、2社目でも休職することになった。
この休職期間中には、「双極性障害」に効果が大きいと言われる電気療法というものも受けてみたりした。
そして3ヶ月休んだ末、復職するのだが、それ以降も体調が安定するわけではなく、休みを挟んだり騙し騙し仕事をする毎日だった。
昨年の9月末、これは配慮してもらっていても継続して働くことはできないな、とプツンと糸が切れてしまい、退職することにした。
その後もなんとか決まった業務委託が始まるタイミングで「うつ」がきてしまい(これは会社側にも原因がありそう)、休むことが多く、2週間程度で「解雇」にされてしまった。
なので、僕はきちんと仕事をした期間が、情けないが1年前後〜2年弱だと思う。
いまだに社会人としてのルールが分かっていないことも多い気がするし、身につけているスキルもそこまで大そうなものはない。
だから「社会人1年生」なのである。
社会人4年となると、周りはそれぞれの分野で着実にキャリアを積んで、忙しい中働いているのがわかる。
一方、いつまでも「社会人1年生」な自分が嫌になることも多く、正直情けない。
それでも、新しく働く場を獲得できたので、今度こそ体調に気をつけながら上手く付き合って仕事をしていきたいと思う。
「普通」で「健康」なみんなとは違う土俵にはなってしまうが、仕方ない。
これを読んでいるメンタル疾患などの「弱み」がある人は、無理に「普通」の土俵に上がらないで、一旦別の土俵を見渡してみることをお勧めする。
3回の休職、3回の転職、1回の解雇となかなかパワーワードが並ぶ社会人4年間だった。
それでもなんとか生きていけているのだから、なんとかなるだろう。
それでは、今回はこの辺で。