我が子を「薬剤師」にするには?
娘は、小学生の頃「薬剤師になりたい」と言っていました。
当時、同じ様に「薬剤師になりたい」と言っていた娘の同級生が何人かいました。
将来の夢を書いた短冊が、教室の壁に貼ってあったからです。
看護師や医師に比べて、あまり表に出てこない薬剤師。
なぜ子供達は、薬剤師なんて職業を知っていたのでしょうか?
こんなデータがありました。
2010年・女の子の親の「就かせたい職業」
1位 看護師 11.9%
2位 公務員 9.1%
3位 ケーキ屋・パン屋 8.4%
4位 教員 8.2%
5位 薬剤師 6.9%
6位 医師 6.3%
7位 保育士 5.1%
8位 芸能人・歌手・モデル 4.8%
9位 会社員 4.5%
10位 医療関係 3.2%
2010年は、娘がそんな事を言った時期です。
5位に薬剤師が来ています。
しかし、現在の2020年は…
2020年・女の子の親の「就かせたい職業」
1位 看護師 17.9%
2位 公務員 11.9%
3位 薬剤師 7.9%
4位 医師 6.8%
5位 医療関係 6.0%
6位 会社員 5.1%
7位 ケーキ屋・パン屋 4.9%
8位 教員 4.3%
9位 保育士 3.9%
10位 芸能人・歌手・モデル 3.7%
いきなり、3位に躍進しています。
上位を見るにつけ、親御さんは娘さんに「安定した仕事」について欲しいと願っていることがわかります。
薬剤師になりたいと言っていた子たちは、親御さんが勧めていた可能性もありますね😅
また、2位の公務員以外、ほぼ医療関係で占められているのも興味深いです。
注: この調査は2020年4月に小学校に入学する子どもとその親(子ども4,000名・男女各2,000名とその親4,000名)を対象に、2019年7月から2019年12月に実施されたものです
薬剤師になるには?
薬剤師になるには国家資格が必要です。
6年制の薬科大学や大学の薬学部などで学び、薬剤師国家試験に合格する必要があります。
6年制の薬学部には国公立大学と私立大学がありますが、私立大学の学費は6年間で1,200万円以上かかることが多く、国公立大学の約350万円と比べて高額になっています。
そのため、国公立大学の薬学部は人気が高く、難易度も高い傾向があるようです。
また、難易度の高い国立大学は、薬剤師になるというよりも研究者を目指す人が多いようです。
以下のリンクのグラフを見ていただくとお分かりになると思いますが、旧帝大の薬学部は薬剤師試験を受ける人自体が少ないのです。
国立大学では、薬剤師になるより薬学の研究を目指す方が多いと思われます。
もし研究者を目指すなら良いのですが、薬剤師を目指す場合、大学での薬剤師試験対策などは期待出来ませんので、その辺も志望大を決める時に注意された方がいいでしょう。
また、大学を選ぶ際は、各大学の国家試験合格率などのデータも参考にすると良いでしょう。大学によっては、国家試験の合格率が全く違います。
次回はさらに詳しく、薬学部についてお話しします。