テレ東出身・敏腕プロデューサーの企画力のすごさを語る
「40’s Biz talk」は法人営業やBtoBマーケティングが専門の40代男性2人、杉本浩一と柳澤大介がお届けするポッドキャスト番組。
音声番組の内容を読みやすく要約してnoteでお届けしています。第65回は「おすすめのYouTubeチャンネル(後編)」です。
それでは、本編の内容をお届けします。
山田五郎さんの「大人の教養講座」
柳澤:今回も「おすすめのYouTubeチャンネルについて話そう」というテーマです。このテーマは話題が尽きないですね。あと1本ずつ、2人のおすすめを話しましょう。
杉本:いろいろ話したいのがあるから難しい。山田五郎さんの「大人の教養講座」。これはまだ全部見れていないんですよ。最近のやつが見れてなくて。1話目から順番に見てるんですけど。
簡単に言うと、西洋美術の有名な絵やゴッホのひまわりについてとか、スタッフが「こういう絵を持ってきてみたんですけど」って持ち込んだものに対して、山田五郎さんが、「実はこのゴッホのひまわりは」って感じでエピソードを語っていくっていう番組。
絵の背景とか、実はこの絵にはこんな真実があってとか、そういう話をするんですよ。これはもう超おすすめです。
柳澤:杉本さんって、教養のある人の話が好きなんですね。
杉本:好き。とはいえなんだろうな、エガちゃんねるも好きだし。逆に、僕はYouTubeでビジネス系の番組はあんまり見ないんです。見たくないし、それだったら本でよくて。
山田五郎さんの西洋美術や東洋美術とか、本当にあらゆる美術の話、歴史の話とかがすごくて。無料で見ていいのかな思うんです。
そして1本1本がとても重いんです。30分とか40分ある。
柳澤:長いやつだと1時間もあるじゃないですか!
杉本:そうなんです。大学の講座ぐらいあります。歴史も一緒に学べるし、これは本当に良質な番組だと思ってます。山田五郎さんは最近ご病気で、そこは心配ではありますが。
こういう方たちは単に教養を語るだけの人じゃなくて、それを面白おかしく語れる。これってすごいことだなって思ってて。
柳澤:「民衆を導く自由の女神」で180万再生とか「バベルの塔」で168万再生とか、ニッチっていうか、こういうコンテンツでそこまでいくんですね。
杉本:まさにその通り。こういうコンテンツでそんなに人気になるんだっていうのもびっくりなんですけど、見ればわかります。みんな、なんとなく知ってるわけですよ。この絵見たことあるとか、聞いたことあるんです、学校とかで習って。
だけど、いまいちよくわかってないまま大人になっちゃって。それを面白く話せるし。不思議なんですけど、1回見るとずっと見たくなっちゃうんです。30分とかなかなか重い動画なんだけど、もう1本見ようって思っちゃう。
元テレ東プロデューサーの報道番組「ReHacQ」
柳澤:最後に僕がおすすめする番組はReHacQです。この番組、知ってます?
杉本:知ってます!つい最近だと、ReHacQで兵庫県の知事選で落ち人たちが出てるやつなかったっけ? それを見ましたかね。
柳澤:この番組も元テレ東のプロデューサーが企画しているんです。もともと「日経テレ東大学」っていうYouTubeチャンネルをやってた方。
杉本:はいはい。途中でチャンネル辞めちゃったやつでしょ?
柳澤:そう。テレ東に反対されて辞めちゃって。その方がテレ東を辞めて新たに立ち上げた番組がReHacQ。
杉本:それがReHacQなんだ!じゃあ、ちゃんと見ようかな。テレ東大学は見てたんです。面白いですよね。
柳澤:そうなんです。前回のNOBROCK TVもテレ東出身のプロデューサーですし、ReHacQもテレ東出身の方です。僕がどこに惹かれるかっていうと企画力。
彼らの企画力にすごく惹かれて。NOBROCK TVはバラエティでReHacQは政治とか時事ネタに切り込んでいく番組。
ReHacQの高橋さんは早いんですよ。安芸高田市の石丸さんを最初に見出したのもこの番組。メジャーになる2、3歩先に情報拾って。
最近面白かったのが、兵庫県知事の番組。
杉本:知ってます、知ってます!あれでしょ、パワハラ問題の斎藤さんでしたっけ?
柳澤:そうそう、斎藤さんの。ちょっと前までは知事のパワハラが原因で、職員が2人自殺したみたいなニュースがやってたんですけど。最近新たな事実が出てきて、実は自殺した2人のうち1人は不同意性交が原因で、それを告発されるのが怖くて自殺したらしいぞって。
それをNHKから国民を守る党の立花さんが、「斎藤さんをこんなことで失職させちゃダメだ!」って立ち上がって、SNSで大炎上を起こしてるんです。
例えば、9月頭時点では斎藤知事がパワハラで職員を自殺させちゃったみたいな劣勢の状態だったんです。
百条委員会で奥谷さんにガンガン問い詰められてたんです。そのタイミングでReHacQの高橋さんが奥谷さんに取材していた。いま振り返ると、その時点で高橋さんは、知事に過失はなかったことを把握していたように感じるんです。
実は知事には問題はなかった。ただ、知事は職員のPCの話とかを職務規定上、話せないらしいんです。それをいいことに奥谷さんが、知事のパワハラが原因で職員が自殺してしまった!っていう方向に大きく舵を切って、マスコミも扇動していった。
どうやら斎藤知事は兵庫県庁の建て直しに反対していたんです。立て直しには1000億円ぐらいする。そこには利権が絡んでるわけです。
建築事業者とか、そこに発注してる職員とかがいるわけです。ただ知事はそんなことに1000億円を使うんじゃなくて、県内の大学無償化とか、小中学校の校舎の建て直しにお金を使うことにした。未来の子どもたちのために投資をすると決めた。
これまでよしなにやってきた職員の中には、それが面白くない人もいた。恐らく、高橋さんは収録の時点でだいたい掴んでたんでしょう。だから奥谷さんが叩かれる前に取材ができていたんです。
今ではNHKから国民を守る党の立花さんが、ReHacQの奥谷さんの会話を何度も流して、「この会話がこれこれこうですよ」ってエビデンスに使ってるんです。
僕は奥谷さんの番組が公開された時には、その意図に気づかなかったけど、先回りして撮っていたんです。
杉本:それはあえて言質を引き出すために。
柳澤:そうそう。
杉本:策士ですね、すごいな。
柳澤:そう。だから、それに気づいた時この人すごいなと思った。そこまで先回りして動いてたんだと思って。さらにすごいのが、奥谷さんへの取材時に高橋さんはあくまで中立なんです。
中立でどっちにも肩入れしない。だけど会話に矛盾があると鋭く突っ込む。何て言うんですかね、トラップっていうか、相手が気付かぬうちに仕掛けて真実を引き出すような進行をしているわけです。それが今、振り返るとよくわかる。
杉本家とテレビ東京の“縁”とは
杉本:余談ですけど、杉本家とテレ東さんとは縁があって。実はうちの亡くなった父親が、テレ東で番組を持っていたんです。
父は番組制作会社の社長だったんです。昔、「素晴らしい味の世界」っていう番組をやっていて。21時55分からやる5分番組。
グルメなお店を紹介していくっていう番組で。80年代前半からやってて、長く続いた番組だった。その頃は、そんな番組が新しかったんです。そういう番組が他になかったから。
そんな番組をやらせてもらえたのがテレ東さん。そういう意味では、テレ東さんから親父が稼いできたお金で、私は育ってるっていう感じ。私はテレ東さんに足を向けて寝れないんです。
当時、父親が言ってたのが、テレ東さんのプロデューサーや番組作りの人たちはすごく優秀だって。ずっとそう聞かされてたんです。時代の一歩先を行く企画を昔からやっていた。
さっき話した、5分のグルメ番組のスポンサーはサントリーさんなんです。サントリーさんも企画力で有名な会社だと思うんですよ。今でも有名だと思うし。マーケティングも世界的に有名。
サントリー×テレビ東京×番組制作会社の父が団結して、素敵な番組を作った。そういう方たちには、「本当にお世話になりました」って伝えたい。
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