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(下) わたしを拾って俺を捨てた 肯定し難き日々を守り続けた日々
人と付き合うことを経験した
立場的には"カノジョ"だった
そこに違和感しか感じなかったが
相手のことが好きだったし
相手がカレと言うならばわたしは
世間一般的にはカノジョという立場になるのだろうと言い聞かせたし
その立場にも興味はあった
そんな悶々とした日々の中、言葉は放たれた
「彼女ならもっと女らしくなって」と。
やっぱりそうか。
とにかく悲しかったし自分が悔しかった
隣を歩いていても彼女
(上) わたしを拾って俺を捨てた 肯定し難き日々を守り続けた日々
「自分らしさに囚われる必要は無い」
セクシャルマイノリティをテーマにした番組で、出演者が言った一言
その言葉にはっとした
"今ここで、この過去を整理しなければいけない"
自分の中の記憶が急に溢れ出した
この長い長い年月を費やした"自分らしさ"を整理する日が、ようやく来た。
始まりは7歳の時
クラスでは、やんちゃな男子のよくある悪戯が流行っていた
そんな行動を冷ややかな目で見ていたある日、遂