本の居場所・作家の居場所【映画】本を綴る すっごい いい映画でした

作品をみてきた知人から紹介されて都内唯一の上映館:甲州街道脇のK's cinema で「本を綴る」をみてきました。

コラム等で食い繋ぐ主人公(元ベストセラー作家)が那須の古書店でふと手にした未投函の古い手紙を手がかりに旅をはじめるロードムービーのようでありながら、実は自分探しの答えを見つける迄のストーリーでもある、興味深い展開が魅力のオリジナル脚本作品です。

京都,香川ほかのユニークな書店(図書館も)が実名で登場するのも魅力ですが、ロケ地も那須高原、京都(錦市場、インクライン)香川・観音寺「豊稔池堰堤」・・・さらには神保町から千葉中央駅まで広範囲に及んでいてビジュアル的にも楽しませてくれる作品です。

エンディングのテーマ曲や女性キャストが妙にプチ豪華なのも不思議。低予算映画のはずがずいぶん手が込んでます。

本好き、書店経営と言うニッチな客層狙いの筈なのに、よくぞ公開にまで漕ぎ着けたものだなあと感心しました。脚本の女性は女優でもあり、この映画のプロデュースという重責も担っています。

登場する各地のユニークな書店は皆実在のもので、映画撮影の許諾関係も大変だったとか、でもそんな中から点と点を結ぶストーリーが編み出され見事に一本の糸(意図)で繋がっています。

惜しむらくは単館上映では限られた人にしか届けられない事。序盤の美味しいところまで動画公開して有料配信に誘導するとかの方法が有れば、きっと見てくれる観客も増えるはず・・・・・・と思ったら、原点はYouTubeで公開されていたドラマ「本を贈る」が土台となっていたのでした。脚本の女性が制作に加わっているようです。
劇場から遠い観客には残念な今の状況です。上映チャンスを逃さぬ様皆様もお早めに!

新宿三丁目駅E -9出口が至近です。10/25まで!!お早めにどうぞ

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