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初めての車中泊は東京湾の夜景と共に。40年以上前に経験済みの快適すぎる#vanlife事始め

初めての車中泊=それは女の子でなくてもドキドキ
夜通し徹夜で運転は経験があったとは言えスリル感たっぷりの経験だったかも知れません。とは言えマイカーの第一号に旧いライトエースの中古バンを選んだ以上いつかは通る道でした。

雑誌ポパイの創刊当時はバニングと言ってサーファー達が乗り回すワンボックスのバンがカッコいいとされていました。オマケに使い古しの格安物件。距離計の7で始まる5桁の数字は頭に1が並ぶはずの2度目の7万台だったかも知れない代物・・・・・・でも、そうだとしたらトラブル無く距離を稼ぎまくった証拠!なので不安はありません。直す場所の見当もついてます。

コーフンの初体験の場所は東京湾が見える内房・保田の漁港あたり,久里浜~金谷間のフェリーも近くを通る房総半島の小さな海水浴場のある場所です。
寝付けない時のためにと、未開封のプラモデルも用意して,荷室に持ち込んだ折り畳みソファーに寝そべります。ブランケット一枚で過ごせそうな真夏の夜。場所選びは公衆トイレのある場所がポイントでしたが、今なら道の駅を検索すればOK
窓越しには夏の星座が!頭の真上方向には小さいけど琴座の四辺形が見えています。
BGMにはBozScagsのハーバーライト。カーステレオではバッテリー上がりが心配なので電池駆動のラジカセを持参しました。

プライバシーはダーク・フィルムを貼ったサイドウィンドウに加え背の高いバンだから、大型トラックに並ばれでもしなければ覗き込まれる心配も、まあ無さそう。伊豆海岸の夏合宿ではカーテンをつけて女子更衣室に早変わり!

快適に一晩を過ごせることがわかると、旅のツールとして初代ライトエースは大活躍。卒業旅行代わりの四国、九州巡りも冬用の寝袋を持参すれば冬の西日本では問題なし。おまけに東北の会社に就職が決まり、引っ越し荷物一式を荷室に積み込んで新天地に乗り込んだものです。

就職してからは、もっとルーフの高い日産キャラバン等の大きな車種に目移りしましたが、友人の勧めもあってVWタイプ2のデリバリー・バンを購入。非力ながらも空冷エンジンは厳寒時にも一発始動!雪道もリアエンジンのトラクションで力強く走ってくれます。長いルーフにはウィンドサーフィンのボードも積めるほか、室内に長いマストを収めることも可能です。

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田沢湖、秋田下浜・出戸浜海岸、ボードを載せて日帰りではいけない各地を訪問。もちろん予約なし、行程表なしの出たとこ勝負です。が車中泊なら不安もなし。休日に自宅で寝起きする回数も激減しました。

秋の訪れは関東よりも早く、9月末の高原では、もう冬用の寝袋なしには過ごせません。VWが積んでいる空冷エンジンは運転席周りまで暖気を送ってはくれますが、寒さが厳しいほど温度も低下、(今はありませんが)暖房なしで売られているスタンダード車のようです。初日の出を拝もうと、海辺の広場に停車していた時にはさすがに寝袋でも寒さに耐えられず、やむなく帰宅する道を選びました。

スキー場へは大抵日帰り、というロケーションも手伝って事実上暖房なし車でもなんとか役には立ってくれましたが、代謝の旺盛な若者だった頃の話。電源の要らない灯油ストーブを積み込むスペースならいくらでもありますが、停車中でも車内で火気を扱うのは酸素消費や不完全燃焼に依る有毒な一酸化炭素中毒の問題があり危険です。まして走行中には使えません。東日本での冬季車中泊には色々と工夫が必要なようです。

中部や関西まで遠出のアシに2シーターの軽快な2ドアを選ぶようになって、車中泊も足が遠のいていました。が、復活の狼煙を上げてくれたのはフロントのシートバックがフルフラットになる乗用車の出現!記憶に残るところでは、スカイラインジャパンことC210系やFFファミリアの一部車種に採用されていた便利な機構。リアシートの座面クッション部分とほぼ一直線に並び、セダンの車中に足を延ばして寝そべることができます。

今でこそ、カタログで大々的にアピールすることはなくなりましたが、シートアレンジを紹介するページにさりげなく写真が載っているので、わかります。ショールームで実車を見つけるとまず試すのがこのフルフラット性!現代の軽自動車はどれも室内長2000ミリ以上を誇るものが多く、フルフラットにできない車種を探す方が速いくらいです。

一方、ワゴンのリアシートを折り畳んで荷室を使う場合、荷室長で2000ミリはおろか、1800ミリを謳う車種は本当に少なくなりました。レガシィ・ワゴンもアウトバック以外のトリムはなくなり、ウィングロード、カルディナといったかつての売れ筋もことごとく姿を消しています。これに替わる需要を満たすのがワンボックスの背の高い3列シート群なのは明白で、売れない車種は軒並み消されてしまいます。

フルフラットシートはエンジンを切り、シートを倒してすぐ、仮眠体制に入れるのが魅力ですが、反面完全な水平は保ちにくく、凹凸が目立つ車種がほとんど。荷室の広いワゴン勢には居住性で敵いません。20年ほど前には、まだ背の低いミニバンも多数選べて,opaやbB(トヨタ)CUBEキュービック、ラフェスタ(日産)エディックス(ホンダ)のようにユニークながら目的に合致した車種を選ぶこともできました。

ワゴンと呼ぶにふさわしい車種が絶滅寸前な昨今、たいていの軽乗用車ではシートのフルフラット化も可能ですがワゴンの荷室より多少はデコボコですがレバー一つのイージーさは魅力。室内長がシーマ並みに2000ミリを超える軽ワゴンを選ぶなら今こそが旬のタイミングかも知れません!

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