「新型コロナワクチン」4回目接種。
もしも、自分がもっと若くて健康で持病もなく、家族も同じようだったら、たぶん、ワクチン接種もしなかったかもしれない。しても、2回目まで、だったような気がする。
でも、現実は、そうではない。少しでも重症化のリスクも減らしたい気持ちもあるので、4回目も接種することにした。
予約
2022年7月の末に予約の電話をする。ある病院で、8月末まではいっぱいと言われ、いったん予約できたと思ったら、その後、電話があった。それが9月の予定だったので、その頃はワクチンの入荷の予定が立たなくなりました、という内容だった。焦って、違う病院に電話をしたら、予約ができた。
わたしたちと同じような状況にいる人も少なくなく、だから、思ったよりも、4回目のワクチン接種の予約もする人も多い、ということだろう。だけど、それは、毎日の感染者数や死亡者数を見ていれば、当然かもしれない。
すでに、その人の状況によって、見えている世界は違っている。
当日
8月下旬。ワクチン接種の当日。
ふと、またうつのか、と思ってしまう。ワクチンだから、注射を使うとはいえ、接種という表現だから普段の注射とは違うのかもしれないが、そんな気持ちになる。
こんなにまめに短期間で接種したワクチンは、記憶にない。
それに、副反応の話を聞いていて、ちょっと怖い。
予約できたのは、介護をしていた義母とよく行っていた病院だから、当然、高齢者が多い。最初のワクチン接種を、確か、この病院でしてもらって、そのときは、もっと不安だった。
それに比べると、かなり気持ちはゆるんでいる。
雨が降って、歩いて行こうかと思ったら、またやんで、太陽が出ている。
それで自転車で隣町にある病院へ出かける。
まだ余裕があると思ったら、あっという前に時間はたち、午後2時10分ごろに家からスタートする。予約時刻は2時45分。もうそんなに余裕があるわけでもない。
ちょっと焦って、自転車をこぎ、少し道を迷って、それでも、10分くらいで着いた。
午後2時25分。まだ時間はある。
1回目の頃だったら、もっと厳密で、10分前くらいに来てください、と言われていたのは、病院の中でも少しでも「密」を避けるためだったけれど、今日は、待ち合わせのロビーのような場所には、3人くらいの人がいて、書類を出したら、あっさり、「しばらくお待ちください」と言われる。
テレビでは、ワイドショーを放送している。
ワクチン接種
それから、時間が経ち、午後2時35分には、名前を呼ばれる。
こんな早く呼ばれると思わなかった。
診察室へ行く。
久しぶりに、ここの医師に会う。
接種は、隣なんですが。
そう言われて、すぐに立とうとしたら、
いえ、ここで問診しますから。
と制される。
問診票を見ながら、「大きな問題はなさそうですね」と言われる。
以前は、発熱の時の薬のことを聞かれ、渡されたりもしたのだけど、そんなこともなく、すぐに隣の部屋に行き、そこでは、看護師さんに左肩近くをアルコール消毒をされ、ワクチン接種があっというまに終わる。
もう日常的な行為になっているようだった。
すぐに待合室に戻って、受付の人に、使用したクーポンを渡されて、「15分待っていただいて、異常がなければ、お帰りください」と言われる。
人と距離をとって、座る。
そういえば、どこの社製とかも聞かなかった。クーポンの使ったあとを見たら、ファイザー製なのが分かる。
これで4回のワクチン接種は、すべてファイザー製になった。
15分間
午後2時47分。
前の席に座っていた高齢の男性が、立ち上がりながら「どうもー、すみませんー」と受付の方に声をかけ、お辞儀をしつつ、去っていった。
もう1回目のワクチン接種の頃の緊張感はない。
午後2時50分、テレビは、大谷翔平の所属する球団売却のニュースをやっている時に、15分たったので、立って、受付に「異常ありませんので、帰ります」とあいさつをして、お辞儀をして、帰った。
外は暑い。
そのあと、そのそばの郵便局に寄り、現金ですから、とまた手数料を取られ、やっぱり納得がいかない。それでも、お金もおろして、そこからスーパーに寄って買い物をする。
飲むヨーグルトが売り切れだったので、さらに、コンビニに寄った。実は、ここでこの前、朝の番組でランキング1位になったあんぱんを買おうと思ったら、それはなかったので、飲むヨーグルトを買って帰った。
買い物などで、荷物は、それなりに重くなったが、気が付いたら、ワクチン接種をした左手で持っていて、慌てて右手に持ち替えることを、何度か繰り返した。
午後3時45分頃に家に戻った。
一仕事した感じ。まだ体調は大丈夫だった。
コンビニのことを妻に伝えたら、あそこはいつも入荷が少ない、と思うという情報を聞いて、そこは「入荷の少ないコンビニ」ということになった。
1日目夜
しばらくワクチン接種のことを忘れるくらいだったけれど、午後9時ごろになって、ちょっと体があったかくなってきたような気がした。
それから、しばらく経ったら、また普通になった。午後10時30分頃に熱を測ったら、36・6度だった。
午前12時頃になった。左腕の接種場所は、ちょっと痛む。
2日目
朝起きた。
左腕が少し重い。
体温を測った。36・5度。
平熱だった。
夜11時頃。体がだるい。
何かをする気力もわきにくい1日だったけれど、36・3度だった。
3日目
なんとなく暑い。
気温の高さのせいか。
体温は36・6度。
腕の痛みも減ったし、昨日は体がだるかったのだと改めて思う。
4日目
昨日の夜中は、自分の汗で冷えたせいか、鼻水が出た。
ちょっと焦ったが、朝は、36・5度。鼻水も出なくなった。
だんだんワクチン接種の記憶自体が薄れていく。
5日目
もう大丈夫だと思う。
これから、またワクチン接種があるのだろうか。インフルエンザのように、治療薬ができるまでは、その効果に強い信頼がないとしても、健康でも若くもないから、また接種することになるのだろう、と思う。
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