「秋の植物 線路ぞいツアー」。
妻が、久しぶりに買い物に行って、線路ぞいを自転車で通って、秋の植物がきれいだった、と言った。同時に、雑草として、線路の向こう側は刈られてしまっているから、すぐになくなってしまうかもしれない、とも聞いた。
だから、早めに見たくて、妻にお願いして、「秋の植物 線路ぞいツアー」に連れて行ってもらうことにした。午前中に、あれこれ用事があり、午後に出かけることにした。勝手に焦っていたら、「刈られるワールドかも」と、妻が笑っていた。
午後3時前に、出かける。
庭にミントの花が咲いてる。
ヨウシュヤマゴボウは、もう少したつと、実が色づくから、と教えてもらう。
線路まで
外出もほとんどしないまま、夏が過ぎたけれど、個人的には「夏祭り」のようだったオンラインライブの時に買ったオードリーのTシャツを着て、歩く。
途中で、この前、水道管も直してもらった、ご近所の方にお会いしたら、今度、気になるところがあるから、また見せてよ、と言われる。
線路ぞいに向かう。
歩いて、5分もかからない。
学生が多く歩いている。
曇り空で、少し暗い。
線路が見えた。
まだ刈られていないようだ。
よかった。
今日は曇り
すぐにピンクの小さい花があり、妻は「あ、サンジソウ」と言う。
「ピンクが可愛い。
3時頃には、咲くはずだけど、今日は曇りだから」。
「おしろい花。
もう、終わりかな。花が開いたあとが多い。つぼみもあるけれど。
何しろ、今日は曇りだから」。
太陽の日差しがあるかないか。それで開いたり、閉じたりする草花がこれだけ多いことを、知らなかった。
「ヒガンバナがある。
これ、驚くよね。
葉っぱがない。
最初、葉っぱがあって、それが葉っぱがなくなって、急に茎が出てきて、花が咲く。
何か不思議」。
「マルバルコウソウ 白だね。
しぼんでる。
枯れているんじゃなくて、曇っているから。太陽が照ってくると変わってくる。枯れているのとは違うよ」。
(※妻がのちに確認したところ、マルバルコウソウには白がなく、マメアサガオの可能性もあるようです)。
線路ぞいツアー
線路ぞいを歩いていく。
いろいろな花や植物がある。
妻はガイドのように説明を続けてくれる。
「マルバルコウソウの赤」。
「ランタナ。
いろいろな色があって、かわいい。
ここではなくて、もう少し向こうに、もっといっぱいあるよ」。
あ、本当にたくさんある。
花にいろいろな色が混じっている。
その間にも、花がある。葉っぱもある。妻が名前を教えてくれる。
「ヒメムカシヨモギ」。
背の高い植物で、スッと真っ直ぐ伸びている。
「ヘクソカズラ」。
マルバルコウソウに似ている、という私の印象を伝えると、「違うよ。これ、可愛く咲いているじゃん」と言われ、もう一度、見てみる。私には、ちょっと分からない。
家を出てから、30分くらい経とうとしている。
ツアーの終わり
「あ、マツヨイグサ。
あと、キバナコスモスがあるから、そこまで行って、終わりにしよう」という事になった。
さらに歩く。線路ぎわを歩き始めて、もう300メートルくらいになる。
途中で、ハチを見かける。大きめだし、ちょっとスズメバチ、っぽくて、怖い。(気持ちがビビっていたせいか、ピントが合いませんでした。すみません)。
キバナコスモスが咲いている。
「やっぱり、秋が近い、という感じがするじゃん。
公園まで歩いて、終わりにしよう」。
さっきの予定よりもツアーが伸びた。
「ヨウシュヤマゴボウ。このいろ!」。
家のヨウシュヤマゴボウも、もう少したつと、この色になるそうだ。
「これは、タマスダレ」
さらに歩いて、また、白い花が咲いている。
これは?
「これは、名前、知らないんだよね…」。
意外だったけれど、それだけ植物の種類は多いということだった。
すごい場所
少し小雨が降ってきた。
Uターンをして、元の道を戻る。
駅のそばからスタートして、ずいぶん遠くまできた感じもする。
妻と歩きながら、ここまで“最後の花が分からない”ということはあったのだけど、あとの植物に関しては、ほとんど見た瞬間に名前が出て、その特徴とか、好きな点とか、すぐに教えてくれたので、改めてすごいと思った。
そんなことを伝えたら、妻はすぐに言った。
「わたしがすごいんじゃないよ、線路ぞいがすごいんだよ」
コセンダングサ
今日のツアーの御礼にコンビニに行って、スイーツを買って、家に帰ってから、一緒に食べた。
それからしばらくたってから、妻が愛用の図鑑と共に、「これじゃない?」と言ってくれた。
それは、ツアーの途中で、見かけた黄色い花で「あれ、なんだっけ。調べるね」という約束を守ってくれた事になる。
本当に、その花だと思った。
名前は、コセンダングサ、だった。
(※なお、図鑑などで妻が確認したところ、今回の内容は、開花の時期や名称について、多少の間違いの可能性があるということです。すみませんが、ご了承くだされば、幸いです)。
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