『「第8波の予兆」と、秋晴れ』。2022.10.29.
空気がひんやりしている。
最高気温が20度という予報のようだけど、朝は、肌寒い。
天気はいい。
マフラー
午前9時前に家を出る。
駅までの道に人通りは少ない。
走る格好の男性が三人、横に並んで、話をしながら歩いてくる。
もちろんマスクはしていない。
駅のそばの牛丼屋には、ヘルメットを座席に置いた人も含めて二人の客がいるのが見える。
駅に着いたら、ホームには20人くらいの人が待っていて、電車が来て乗り込んだら、目の前の女性がマフラーをしている。
もう、そういう季節になったんだと思う。
車両は空いている。立っている人は10人もいない。
終点
私鉄の終点に、もうすぐ着く。
私はドアのそばに立っていたが、その逆の方向のドアに多くの人が近づき、降りる準備をしているようだ。途中で、一瞬、私が立っている方のドアが開くかも、という動きを誰かがしたら、一斉に、何人もがこちらを向いて、近づいてきそうになり、やっぱり違うんだ、と元に戻る。
全員が他人同士のはずなのに、その動きは統制が取れていて、ちょっと怖いと思ったが、電車が止まって、ドアが開くと、一斉に人が降りていき、その流れに乗りそこなったので、しばらく車内で待ってから、電車を降りる。
会話
そこからまた違う路線に乗り換える。その途中にあるアルコール除菌のポンプを使うのは習慣にしていることだけど、他の誰もが使っていない。
階段を降りて、ホームで待って、次の電車が来る。
乗り込んだら、この車両も空いていて、ドアのそばに立っていたら、座っている男女のカップルが男性のスマホを見ながら、何かを穏やかに、楽しそうに話していたけれど、その会話の声以外は、静かな車内だった。
マンション
電車の窓から、いくつもタワーマンションが見える。
どれも、かなり大きいマンションで、どれだけの人が住んでいるのだろうと想像すると、自分とは縁がないと思っているのだけど、タワーマンションの住民は思った以上に多いのかもしれない、と思う。
電車は進む。
黄色と赤
目的の駅で降りて、駅構内を出て、道路を歩いていると、線路のそばの大きいビルの建設現場が見えるのだけど、下からガラスも装着していくので、地面からどんどんビルが伸びていったようにも思える。
イチョウが黄色くなってきたし、知らない樹木の葉っぱが赤くなってきた。
日陰は、風が吹くと、明らかに寒さを感じる。
また秋が進んだみたいだった。
感染者が増加傾向になってきたようだけど、それほどニュースにはならなくなったように感じる。
夕方
午後4時すぎ。
用事が終わって、朝降りた駅に向かって、歩く。
穏やかな秋の夕方。
朝よりも、気温が明らかに高い。
今日は久々に山手線に乗って、やっぱり、いつもの路線よりも華やかな感じがする。
ニュース
それでも、ドアの上の小さい画面では、やっぱりニュースが流れている。
もうコロナ関連のことは、あまりニュースにもならなくなっているようだ。
声
それから、久しぶりに大きな駅で降りて、駅の中の華やかでキラキラしたショップで、とてもきれいなケーキを購入して、そっと箱を持って、また電車に乗る。
いつも乗っている路線は、どうやらダイヤに乱れが出ていて、遅れているようだった。
そのせいか、いつもの土曜日の、この時刻の電車より混んでいる。ケーキは傾けてはいけないから、周りをかなり気をつけている。駅に着いて、後ろから体にぶつかるように降りていく人がいて、ケーキのことを思うと、ヒヤヒヤする。
会話の声。
せきの声。
子供の泣き声。
けっこうにぎやかになっている。
本当に、いつもの秋の夕方になっていた。
遅れ
途中の駅で、止まってから、出発しない。
アナウンスで、踏切の安全確認をしています、しばらくお待ちください、と知らされる。
さっきも遅れているという言葉を聞いたし、今日は、かなり遅れる日だと思った。
猪木
また電車を乗り換えて、3両編成の電車に乗る。
珍しく座席で東スポを読んでいる中年男性がいる。なぜか、眉間にシワを寄せている。
途中の駅で、降りていく高齢の男性が「新日本プロレス」のキャップをかぶっている。
アントニオ猪木のことを、思い出した。
曇り空
電車を降りる。
道路を歩いて、空を見る。
雲の灰色の具合い。
雲の空に対する割合い。
雲の形。
何か、すごくいい感じの曇り空だった。
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