「年末と、定点把握」。2023.12.30。
あれだけ暑かったのに、今日は、それほど寒くないとはいえ、ちゃんと冬になっている。
12月が遠く思えたときもあったのに、あっという間に年末になった。
天気はいい。
年末
午後遅くに家を出る。自分にとっては、土曜日では珍しいことだった。
駅までの人通りは多く、なんとなく活気があって、ざわざわしているような気配がある。
ホーム
駅のホームには20人くらいの人がいる。
ベビーカーに乗っている小さい男の子が、明らかにぐずって、泣いている。体があちこちに動いているのがわかる。両親と思われる男性と女性が、なだめている。
少し時間が経ったら、ホームには30人くらいの人になっていた。
電車が来て、電車に乗ったら、車両の中は人が少なく、珍しく座れた。
マスクをしている人は少なくなってきている。2割から3割くらいの印象だった。
駅
駅に着くごとに人の出入りがいつもより多い。
それでも、終点一つ前の駅で、車内はもっとも人が多くなった。それは、いつもの土曜日の朝と同じだった。
終点に着いて、みんなが降りる。一斉に降車ホームが人でいっぱいになるのも、いつもと同じ光景だった。
ただ年末のせいなのか、やっぱり活気のようなものが確かにある。
乾燥
改札を出て、違う路線の改札に入る。
いつもとは違う下りのホームに降りる。
ホームには人が多いような気がする。
電車が来たら、大勢の人が降りたので、車内は空いて、乗ったら空席があって、座れるくらいだった。
ドアの上の小さい画面では天気予報が流れている。
天気が良くて、空気がカラカラ。と注意喚起されているけれど、そんなに乾燥していたことを、今日は初めて知った。
静かなまま電車は進む。
川
電車はさらに進んで、大きな川を渡っていく。
空が広く、車内はより静かになったように感じる。
街
目的の駅で降りる。
大きな街。
改札を出て、駅の構内を歩いているときから、声のざわめきが満ちていて、それが大きなかたまりのように、その空間を満たし続けているように感じる。
あまり人が多い街に行く機会をなるべく避けてきたから、久しぶりで、その声のふくらみが、ちょっと怖く感じた。
定点把握
今は、コロナ感染に関して関心を持ち続けている人も少なくなったようだけど、重症化リスクを持った家族を持っていたり、高齢者に関わる方々は、私と同様に、ずっと注意を払い続けていると思う。
それでも、こうして関東地方の4県でも、増加傾向が続いているのに、そうした報道もほとんどされていない。感染死者数も発表されるということは、5月頃には聞いた記憶もあるのだけど、そのことも知らされた記憶がない。もし、すでにコロナ感染による死者がいなくなったら、それこそきちんと報道してほしい。
同じ記事では、こうした言葉も載せられている。
個人的には、「呼びかけ」られなくても、感染予防対策を続けるのは、もし、感染した場合、特に重症化リスクのある人が、本当に適切に素早く診断、治療されるのかが、今も不透明なままだからだ。
今も、ずっと怖さは続いているけれど、そういう不安を訴えること自体が、難しくなっているような気もする。
夜
午後8時過ぎ。
用事が終わって、何時間か前に降りた駅に、再び向かう。
歩いていると、後ろからせきの声が聞こえてくる。何度も、何度も、響いてくる。
振り向くと、そのせきは、かなり後ろを歩く、小さい女の子だった。
空席
駅に着いて、上りの電車に乗る。
かなり空いている。空席も目立っていて、座れた。
ドアの上の小さい画面では、人身事故による電車の遅れを知らせる情報が流れる。
月
電車は進む。
空は暗く、丸い月に少し雲がかかっている姿が、動いているようにも見える。
ドアの上の小さい画面には、さまざまなエンターテイメンに関する情報が繰り返し流れている。
乗り換え
目的の駅に着いて、乗り換える。
違う路線への改札を歩いていると、急に人が減ったような気がする。
これが年末感なのかもしれない。
距離感
電車を乗り換える。
空いていて座れたのだけど、車内に会話がずっと聞こえ続けている。
座席に座っていると、みんなが一斉にスマホを見る時間があるのに気がつく。自分がケイタイもスマホも所持したことがないせいか、みんながそうしていると、スマホとの距離感にとても統一感があるように見え、少し不思議な気がする。
(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。
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