3PB式速攻・大学受験日本史【近世文化史12. 化政文化⑵-学問史】
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Q1. 学問⑴洋学:人名を選べ。
( 1 )=洋学機関である蛮書和解御用(ばんしょわげごよう)の設立を幕府に建議した。
( 2 )=ケンペルの論文の翻訳『鎖国論』を著した。
(3)=蝦夷地の測量を行い『大日本沿海輿地全図』(だいにほんえんかいよちぜんず)を作成した。
a. 伊能忠敬(いのうただたか)
b. 高橋景保(たかはしかげやす)
c. 平田篤胤(ひらたあつたね)
d. 志筑忠雄(しづきただお)
Q2.学問⑵経世論:人名を選べ。
( 1 )=『稽古談』(けいこだん)を著し、貨幣経済や流通の仕組みを解説した。
( 2 )=『経世秘策』(けいせいひさく)を著し、開国交易などによる国富の増強策を説く。
(3)=『経済要録』(けいざいようろく)を著し、産業振興策や専売制などを説く。
a. 本多利明(ほんだとしあき)
b. 藤田東湖(ふじたとうこ)
c. 海保青陵(かいほせいりょう)
d. 佐藤信淵(さとうのぶひろ)
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【解説】
★経世論とは、「世を治め民を救う」という意味の経世済民を説く政治経済論。封建制の維持・改良をめざす儒学者が多く、文化・文政期には幕府や藩がこうした経世家を積極的に採用した。
【解答】
Q1 =1. b 2. d 3.a
★平田篤胤は、復古神道を広めた国学者。
★蛮書和解御用の「蛮書」とは「外国語の書籍」、「和解(わげ)」とは「和訳」の意味。つまり、外国の書籍を和訳する役所、役職。
★ケンペルは長崎出島商館付きのドイツ人医師。彼が書いた「日本誌」の一部を志筑が「鎖国論」として翻訳した。「鎖国」という語の初出例とされる。
Q2 =1. c 2.a 3.d
★藤田東湖は、水戸の尊王攘夷論者。
★『稽古談』とは、一般民衆も経済の仕組みを「商人に学んで稽古すべき」という意味。
▶️「近世文化史」は今回(12回)で終わりです。次回から「近代文化史」(=明治から)に入ります!