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小林百名山記 Vol.3 武尊山
こんにちは。
小林百名山記Vol.3は群馬県北部の独立峰
武尊山(ほたかやま)
登山日:3月
天候:快晴
所在地:群馬県
標高:2,158m
群馬県の利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にあり
名前の由来は日本武尊(やまとたけるのみこと)からきており
東征伝説の神話が残っている山です。(諸説あり)
日本の山々は信仰対象とされてきた山が多く、この武尊山もその一つだそうです。
今回はFJALLRAVEN by 3NITY TOKYO のスタッフまっすーこと桝尾君と共に登りました!
彼は生粋の山屋で体力の化身です。
あと、写真も上手い。
ルートは
(行き/帰り)
川場スキー場⇆剣ヶ峰山⇆武尊山(山頂)
今回は景色を存分に楽しむため、ゆる〜く川場スキー場からリフトを使い剣ヶ峰山の麓まで行きました。
リフト最高!!
ピストンで全行程3時間とかなり優しい登山ですが、雪山の季節なので足慣らしとしてはちょうど良かったです。
リフトを降りて少し登ったところから剣ヶ峰とその奥に武尊山がしっかりと見えます!視界も良好!
天候も快晴とコンディションは抜群でしたが、積雪はしっかりとあったので12本爪のアイゼンとピッケルをちゃんと装備していきました。
雪山を登る際は少なからずアイゼンワークやピッケルの持ち方など様々な登攀技術が必要になります。
アイゼンワークにはフロントポイント、フラットフッティング、スリーオクロックなど特殊な歩き方、ピッケルの持ち方も同様にクロスボディと呼ばれる持ち方や刃の方向によって異なる機能を発揮をしてくれます。
他にも雪山を安全に登る際には滑落停止、コンテ、アバランチレスキューなど説明すると長くなってしまうので、またどこかでお話ししたいと思います。
最初はガイドさんと安全な環境で経験を積んで雪山に挑戦してみましょう!
さて話は武尊山に戻ります!
まずは最初のピークである剣ヶ峰山を目指します。
標高は2,020m。
なかなかの鋭さ!!緊張感で体が強ばります。下りの際、鋭いリッジがあり気を抜くと危険です。
ですが剣ヶ峰山自体は登ることは難しくなく、サクサクと行きます。
クライミングやっててよかった〜。
〜剣ヶ峰山頂上〜
ここからの景色も抜群に良いです。
寒さで空気が澄み、遠くの方まで見えます!
頂上は武尊山への通り道で狭いので長居は無用!
さて、少し降り武尊山を目指します。
リッジ部分は慎重にアイゼンワークを駆使して降ります。
岩と氷がミックスしている場所はアイゼンがちゃんと効いているか確かめながら
降りていきます。
途中には大きな雪庇(せっぴ)がありました、知らず知らずのうちにこの上を歩くと崩落する可能性があるので、雪山では注意すべきポイントの1つです。
雪山は雪崩以外にも注意すべきポイントは多く、見極めが難しい時もあります!慎重にいきましょう!
剣ヶ峰山を背に急峻な最後の登りに差し掛かります。
雪山ではこういった登りの時こそ休憩を挟みつつ、汗をかかないほどゆっくり登ります。
ですが、汗をかかないからといって水分をとらないと脱水症状になるので冬でもこまめに水分補給をして、合わせて行動食もこまめに取りましょう!
エネルギーがないと「ハンガーノック(低血糖症)」になり体に力が入らなくなったり、ふらついた動きになります。
最悪の場合動けなくなってしまったり、体のコントロールができず滑落の可能性もあるので危険です!
お腹が空いていなくても、喉が渇いていなくても少しずつ水分とエネルギーを補給しましょう!
個人的なおすすめの行動食はピーナッツにチョコレートです。
手軽に食べられて高カロリーなので山では重宝します!
甘いものは普段あまり口にしないのですが標高が上がると何故か美味しい……。
焦らずゆったりと歩みを進めていきます。
途中の景色は谷川連峰を望む絶景!!
澄んだ空気のおかげで本当に遠くまで見えます!
そして……。
登頂!
標高2,158m
登り切ってすぐは暑かったですが、風は少し強く停滞していると体感温度が下がります。
ちなみに風速1メートルで体感温度は1℃下がるので、
ダウンなどをしっかりレイヤリングし低体温症を防ぎましょう!
それはそうとまっすーの髪型はいい感じです。笑
頂上でササっと昼食を取り下山開始!
(下2枚の画像は桝尾君が撮ってくれた写真です。ご堪能あれ↓)
登山は下山時に事故が多発すると言われているので帰りも気を抜いてはいけません!本当に家に帰るまでが登山です!
武尊山はリフトを使うと楽に登れますが、全体的な山のグレードとしては中級者向けの山と言われており剣ヶ峰山の様な鋭いリッジがあったり、雪のつく季節は雪庇や雪崩など危険が多いので、ガイドさんや経験のある人と登りましょう!
いや〜登っている最中に幾度となく美しい景色を僕たちに見せてくれた武尊山は
まさしく気品あふれる山容の持主で百名山たる所以が理解できました。
春には美しい高山植物が顔をのぞかせてくれるのでまた違う景色を見に登りたいと思います。
それではまた次の山でお会いしましょう!
FJALLRAVEN by 3NITY 新宿小田急ハルク 小林
まっすー写真うまいな〜
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