〇〇と僕『さ』~札幌と僕~
北海道の県庁所在地であり、仙台以北最大の都市『札幌』。
僕は18歳から29歳までをそこで暮らした。
最初に住んだのは平岸。
通う大学から徒歩10分弱のワンルーム。
風呂トイレ別で4万5千円。
東京では有り得ない安さだ。
家の裏には格安スーパー、コンビニも歩いて2分。
大学とは逆にある平岸駅まで行けば、居酒屋たくさん。
専門学校も近くにあったため、安くて大盛のご飯屋さんもたくさんあった。
古本屋に中古CDショップ、欲しい物はたいてい平岸で手に入った。
最高。
卒業後に引越したのは旭町。
平岸の家から徒歩5分。
なので生活圏は全く変わらなかった。
家は古い一軒屋。
それを売れないバンドマン4人でシェアした。
部屋の大きさに応じて家賃を決めたため、僕は4畳半で8千円。
格安。
4人全員が生粋のクズ人間。
毎日どこかしらの部屋で音楽仲間が集まり酒盛りが行われていた。
バイトを終え家に帰ると玄関に靴がいっぱい、騒がしい2階。
「今日はあいつの部屋で酒盛りか。疲れているから巻き込まれないようにしよう。」って静かに自分の部屋へ。
すると酔い潰れた知らない男が僕のベッドに突っ伏して寝ている。
2階の酒盛りの一員だろう。
とりあえず殴る。
起きたところをまた殴る。
そして居間に捨てる。
後日その男が酒を持って謝りに来る。
仲良くなり、飲み仲間が増える。
そんな生活のせいで友だちは増えたが、金は減り続けた。
シェアハウスは2年で解散。
次に暮らしたのは中央区。
大通り公園、すすきのまで徒歩10分弱という好立地。
ユニットバスで家賃2万5千円。
激安。
空は四六時中明るく、騒がしい。
朝はいたるところに、数時間前までホストだった泥人形が落ちている愉快な町。
今なら耐えられないだろうが、当時は四六時中騒がしい側の人間だったので平気だった。
酒を飲みたいとなれば、ちょいと歩いて町に出る。
狸小路をふらふら歩いていれば、誰かしら仲間がつかまる。
豊水すすきの駅のそばにある行きつけの居酒屋で飲む。
食べ物は頼まず、ひたすら酒だけを飲む。
どれだけ飲んでも歩いてすぐ帰れるため、とことん飲む。
相変わらず、金は減るばかり。
数多くの思い出がある札幌だが、もう2年も帰っていない。
様子はだいぶ変わっているだろう。
大学時代通ったラーメン屋はもうない。
バンド名を決めた居酒屋もなくなった。
つい先日も、1番お世話になったライブハウスが閉店した。
変わってしまう寂しさはあるが、仕方のないことなのもわかっている。
もちろん僕も変わった。
太った。
髪は短くなった。
朝起きるようになった。
週5日働くようになった。
昔の仲間も変わっているだろう。
自由に行き来が出来るようになったなら、久しぶりに会いに行こう。
そしていつもの居酒屋で酒を飲もう。
ちゃんとつまみも注文しよう。
そして終電で帰ろう。
みんな変わっていくのだ。
そうそう、変わっていくと言えば、我々FJALLRAVEN by 3NITYも変わっていく。
な、な、なんと、新しいお店がオープンするのだ!
その名も『FJALLRAVEN by 3NITY SAPPORO HUTTE』。
場所は、札幌市中央区伏見。
日本新三大夜景の1つ、原生林に覆われた自然豊かな藻岩山の麓である。
オープンは6月25日(金)。
地元の人は是非遊びに行って欲しい。
そして、コロナが終息した日には、札幌観光のついでにフラッと寄っていただけると幸いである。
『sleepy.ab / メロディ』を聞きながら
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 池守
『〇〇と僕』←過去の記事はこちらからお読みいただけます!是非!
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