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トランジションの季節#1

0,「よく考えてから」の呪縛

「自己紹介」シリーズとして、引き続きお送りします。
思い出すと、親や教師から「思いつき!」「勢いで~」
や「考えなしに〇〇して」ってことを言われてました。てへ。
自分としても、熟考するというよりも、
「やってみたい」のみで行動してました。
よく注意された児童・生徒時代でしたね。

そして、大人になってからも「浅慮」「浅薄」で
周りを巻き込んで突き進むことが多かったです。
「授業」だと個人裁量の割合が大きいので
まだ「なんかやってるねぇ」で終わります。
「行事」とか「組織のシステム根幹に関わる」と、
前から後ろから矢が飛んできて危なかったです。
同じことが続けられない性格だったので、
「よく考えてから言うように」と優しく諭してくれる
先輩もいましたが、現状維持への加担を迫られているようで
モヤモヤしました。(ものには言い方がある、というのは了解済み)

ということで、今回は自分を素材に「考えてから〇〇」を
振り返ろうと思います。


1,「よく考えて」たら、・・・没。

授業準備にとにかく時間をかける私。いや、時間「が」かかる私といった方が適切です。2学年=2教材、道徳(総合)の3つ。
こう書くと、自分でも笑ってしまうほど、・・・軽い。
ですが、当時の24,5歳の私には指定教科書マストで、模試偏差値アップ、東大京大医学部に何人押し込むか、の学習指導計画は不安+未知過ぎて「発問」1つ考えるのに四苦八苦し、「記述力つけるための演習問題」1つ考えるのに更に七転八倒してました。
空きコマは予習と小テスト作成・採点、定期的な週末課題の作成・回収チェック、分掌や学年から降ってくる起案やらお金の計算。放課後と土日は部活、練習試合。残業時間なんて計算してたら精神が崩壊します。

それでも、時折、所属している学年で、「あぁー、こういうのやれば面白そうだ」とアイデアが浮かぶのですが、いかんせん、形にできないまま学年会議が過ぎ、当日が終わります。哀れなアイデア倒れのテキスト達が死屍累々。

そして、悩ましかったのが、①アイデアが浮かんで管理職や学年主任に伝えるが、「もう少し具体的にまとめてきて」となって、カタカタ作成して一週間後に持っていく。②見てもらっているのか、いないのか分からないまま放置。or  ③「やったことないから、どうなるかわからんし、メリットも未知数」ということで却下。or   ④まだまだペーペーな若手が言っても無視だが、同様の話を別の人間がいうと企画会議を通過している(らしい)。器の小さいヤマデはじっとり妬んでおりました。小声。

忙しい中で、ヤマデの「思いつき」アイデアを聞かされても、そりゃ、しんどいわな、と思いつつも、ペラ1枚でまとめる作業もそれ以外の仕事が軽減されているわけでもないので、かなりしんどい。しかも、予算とか不明だし、外部とコラボしようとしても、外部人材へのアポなんて取れるはずがない。(職員会議、通ってないんだから。呼んでおいて無理でしたっっ!!なんて言えない)相手先に出るか出ないかわからん車代や講師謝礼を言えないし、まして、具体的な日時を確保しておいて欲しいと言えるわけもない。でも、「この◆◆さん、どんな人?ちゃんと来てくれるの?」とか聞かれる。

:◆◆さんへのアポ、取ってもいいですかね。
:会議、通ってからだよね?
:ですよね。
《会議》
:この◆◆さん、大丈夫なの?
:中学生への講演実績はまだないですけど。この人の活動紹介はいい機会に  
 なると思います。
:お金はどっから出すの?予算は?向こうの予定は?
:聞いてみます。通常、△△円程度のようです。
:ちゃんと確認しておいてよ~。
:わかりました。(ん? オッケーなのか?)

《電話》
:◆◆さん、お久しぶりです。
 今度の〇月〇日、午後は空いてますか?
 前の件でお願いしたいのですが。
 予算は~です。
:その日は会議が入りまして・・・。
 ◎月◎日はどうですか?
:あー、そこはすでに。。。
 (時間割変更も厳しいなぁ。教務が苦い顔する)
:かなり先の予定だと・・・。

結論

アイデアで既存の何かをアップデートできると「私が」思っても、どっかの誰かを通しておかないと進まない。「よく考えて」というのは、コンテンツの具体性を求められているというよりは、社内の人間関係・パワーバランスについてだということを若手時代は学んだのでした。
また、「よく考えて」何かを伝えたり、理解してもらうのは、双方の時間と精神ポイントを消費する。Lv10でギガデイン放つみたいな。レギュラーの仕事がよほど順調で先読みできる場合じゃないと、自らの首を絞める行為になるんですね。さらにさらに、「よく考えて」は大人が断るときの社交辞令かもしれないな~ってのも学びました。悪い人ではないのだろうが、自分の身に降りかかる火の粉は全力で避けるんだろうな。こちらとしても、ふりかけてやろうとは思っていないが。ただごく一部、「年間予定を年度の途中で変更されたら困る」と言う方もいたのは事実です。20年前の話。

つらつら書いてきましたが、
自分がオモロそうだと思えば、
矢も楯もたまらず動くのは変わっていないです。

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